異なったタイプの人との関わりとして、もう一つご紹介します。
★「相談がある」と言われ、解決策を考えたら喧嘩になった![]()
こんな恋人同士や夫婦ってありませんか?
Aさんは彼女に「相談があるの」と言われたので、彼女の話をしっかり聞きました。状況を自分なりに分析して、解決策を考えてアドバイスしたら、いきなり彼女が「そんなアドバイスが欲しいわけじゃない!」と怒ったので、Aさんはびっくりしてしまいました![]()
Aさんは彼女のために真剣に解決策を考えてあげているのに、どうしていつも喧嘩になるか全くわかりませんでした。
このようなトラブルは夫婦関係でも日常茶飯事でないでしょうか?
トラブルの原因は彼女が感情フォーカスタイプで、Aさんは思考フォーカスタイプという「タイプの違い」です。
感情フォーカスタイプの人はストレス状態のとき、自分の思いをじっくりと聞いてもらい、アドバイスしてほしいというよりは、しっかり共感してもらいたいという思いが強いタイプです。
一方、思考フォーカスタイプの人は問題解決のために話を聞くタイプです。このスタンスでは、相手の感情に共感するというプロセスが抜けてしまうことがあるのです。
この点を理解しないと、思考フォーカスタイプの人が相手のためを思ってアドバイスすればするほど、「私のことをまったく理解してくれていない」と感じさせてしまいます。相手との溝が深まることになります。
ワタシはどちらかというと、思考フォーカスタイプの傾向が強いので、相手を理解する傾聴が十分でない状態で、問題解決モードでアドバイスしてしまい相談者との関係性を壊してしまった経験が意外にあります![]()
相談者はまずはカウンセラーにじっくりと話を聞いてほしいために、来られるという意識をしっかり持つことが大切だと反省しました
焦り過ぎでした![]()
★感情フォーカスタイプのストレスマネジメントのポイントは
感情をさらけ出すことと、共感してもらうことです。
★思考フォーカスタイプのストレスマネジメントのポイントは
情報を収集して、状況を分析し問題解決することです。
このようにフォーカスするポイントが異なるということを意識していないと、同じように話し合いをしていても感情や議論が食い違っていくことになりますね![]()
一般的に思考フォーカスタイプが多い男性社会では、感情フォーカスタイプはストレスが溜まる傾向があります。逆に感情フォーカスタイプの多い女性社会では、思考タイプが日々の雑談の中で浮きがちになる傾向があるのではないでしょうか。
それぞれのタイプの特徴を知っているだけでも、ストレスは軽減できると思います。両方のその時々の状況に応じて上手く使い分けていくといいのではないでしょうか
自分のタイプ(特性)を理解した上で、必要に応じて普段とは別の視点をとる意識をしていきたいと思いました。大切なのは自分のタイプと自分とは違うタイプについての理解なんですね。
相手の話をまずはじっくり傾聴を心がけたいです![]()