親密であることやお互いを知っていることはすばらしいのですが……
そのため自己満足してしまい、自分の最も近い人たちの気持ちを読み取る能力を過信するという間違いを犯してしまうのです
つきあいが長くなると互いに相手への好奇心を失いがちになります
必ずしも思いやりがないからではなく、単に相手を知っていると思い込んでしまうのです
耳を傾けないのは……。
「相手が何を言うかわかっているから」という思い込み
「子どもが何が好きで何を嫌いか、何をしたくて何をしたくないかわかっている」
という思い込み
親密であればあるほど、相手への誤解が多くなります
親密であるがゆえに、相手も自分と同じものが見えている、自分の考えは似ているという錯覚が生まれるからです。
よく考えてみると、「出会った人ずっと同じ人間」なんていないですよね
誰かとつながりを一度感じてしまえば、その後も関係はずっと変わらないと思い込んでしまうようなものです
日々のやりとりや活動の積み重ねが私たちを形づくります。
世間とこういうものだという自分の理解も、日々少しずつ変化します
昨日と同じ人はいないし、今日の自分は明日の自分と同じではありません。意見や態度、信念は変わるものです。
つまり、ある人をどれだけ長くもしくは知っているかは、あまり関係ないのではないでしょうか?
耳を傾けるのをやめてしまえば、その人が何者であるかの理解を失い、関わり方もわからなくなってしまいます
過去を頼りに今この人を理解しようとすると、確実に失敗すると思いました
これは恋愛関係、夫婦関係のみならず、あらゆる人間関係にも言えるような気がしました
人生のページがめくられるなか、相手に耳を傾けることで、私たちは互いのつながりを保ち続けられるんですね