メタ認知力とは、自分自身と周囲の状況を客観的に捉えて、自分の行動を調整できる力のことです。
アンガーマネジメントでは自分の問題となる怒り方を改善する時、このメタ認知力(自分を客観視できるスキル)が必要になります。
怒った記録「アンガーログ」をつけてもらうのですが、自身で振り返ることができる人は少ないです。アンガーログをつけただけで終わってしまいますね![]()
「アンガーログ」には自分の怒りポイントや怒りパターン、怒りの度数、その時の気持ちや裏切られた自分のべき(当たり前)などをただ、記録のみしてもらいます(反省はしない。反省すると落ち込んで記録したくなるからです)
1か月後くらいに冷静に振り返る時間をとって、「アンガーログ」を使って自分の問題となる怒り方に向き合って、振り返りの作業をします。一人で行うのは難しいようであれば、相談できる人に一緒にやってもらうといいですね![]()
もし、一人で振り返りをするのでしたら……
以前おススメした毎日の記録をつけて継続的に自分を振り返る「リフレクション」
そこに「書く」ことが加わることで、より深く自分を客観視できるようになります
「出来事」「思い」「理由」「見通し」の4段階のレベルにわけた振り返りを行うことによって、自分自身を客観的に見ることができ、新しい自分を発見することができます。
さらに主体的に行動する力を鍛えるために必要な、「見通し→行動→振り返り」のサイクルまで身につけさせることができます。
自分自身の手で毎日の記録を残し、振り返ることで、その時の場面や感情を鮮明に思い出すことができます。
自分の文字を見ることでその時の感情を呼び起こし、蓄積された知識や経験に紐づけて考えることができ、未来にどう生かしたいかということまで考えることができるようになります。
毎日の質の高い振り返りは「考える力」のトレーニングにもなり、振り返りの質を高め、メタ認知力を鍛えるためには、「自問自答力」も欠かせない力の一つです。
自分の行動や思いを振り返り、「なぜ?」という問いを繰り返すセルフインタビューで自分と深く向き合うことができるようになりますね![]()