怒りを記録することで、客観的に振り返ることができます。
◆怒りの記録帳「アンガーログ」
怒りっぽさを解決するためにまず大切なことは、自分が「どのようなことに、どの程度イライラしているのか」を正確に知ることです。
アンガーログを腹を立てるたびに記録していきます。アンガーログは日記ではありません。日記は通常、夜の落ち着いた時間に1日を振り返って書きます。
アンガーログはその都度、その場で書き留めます。夜までに忘れてしまったり、出来事に解釈をつけ加えてしまったりするからです。
アンガーログは分析、原因、解決策は書きません。出来事と怒りの強度だけを書いておきましょう。
記録する方法は何でもかまいません。メモ帳、日記アプリ、自分にショートメールを送る方法もあります。
アンガーログは、心が不安定なときは読み返さないでください。客観的に考えられる状態でないと、怒りの感情を再現してしまうからです。
1週間くらい経って気持ちが落ち着いたとき、ゆったりした時間に振り返るのがいいでしょう。
◆アンガーログを書くメリット
・自分の怒りの傾向がわかる
・書くことで怒りをクールダウンできる
・怒りの原因、コアビリーフに気づく
怒りの記録が大切なのは、自分自身の状況に当てはめることができるようになるからです。ストレスについて受身的に読むだけでなく、自分自身の身体の緊張のパターンを調べましょう。自分の怒りの引き金となる思考やイメージを知りましょう。
アンガーログをつけることで、いろいろなことに気づきがあります。その気づきを土台にして、自分の持っている多くの具体的な引き金思考について学び、それから抵抗するスキルを発達させ始めることができるのです![]()