日常的な意味では、課題に注意を向け焦点があっていて、気が散ることがない状態です。ジョン・カバット・ジーンは健康管理の領域におけるマインドフルネスの主唱者ですが、
マインドフルネスを「特別なやり方で注意の向け方。意図的に現在の瞬間に、判断せずに注意を向けること」と定義しています。
マインドフルネスの実践では、一定期間じっと座って、特定の対象、典型的には自分の呼吸に心を留めておきます。
思考や感覚や記憶や感情などが心に浮かんだらーそれらは必ず浮かんできますーそれが出てきたことを評価判断せず、ただ気づいた上で、注意をまた呼吸に戻します。
これを何日もやり続けます。1日、1回10分~15分(初めは3分でも5分でも少しずつ時間を伸ばして)、筋トレのように習慣的に実践していきます。特定のテーマに注意を奪われるとか、あるいは対象から別の対象に注意が衝動的に移るという心の自然な傾向は、そのような実践によって徐々に静まっていきます。
心がいつになく穏やかな状態になります。定期的な実践によって、より恒常的に穏やかになっていきます。同時に心はより清明になります。
泥水を静かに置いておくと、泥が沈んで上澄みができるのに似ています。心の内容はより正確に知覚され、集中力が高まりますね。
マインドフルネスは自分を「今ここ」に置き、思考や湧き上がる考えに気づき、気づきながらもその思考に捕らわれないようにする。思考停止させるのではなく、思考に捕らわれない自分を育てるプラクティスです。
人間には生きていく上で避けては通れない「悩み」があります。マインドフルネスとフォーカシングは私たちが「こころ穏やかに生きる」ベースとなりますね![]()