「ドラフィル2」美奈川護

ドラフィルの2巻目。

少しづつ出てきた音楽ものですな。
中山七里の「さよならドビュッシー」よりはライトで音楽寄り。

音大くずれのバイオリニストが竜が坂商店街オケのコンマスになる。車椅子の指揮者、親子の関係。ランドルフィ、ストラディバリを巡る謎。ラストはパガニーニの「ラ・カンパネラ」を聴きながら読むのがベストです。



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「カオスの娘」島田雅彦

これはカオスだわ～。
監禁、凌辱、暴力、殺人を自然界的シャーマンなんぞというオブラートにつつんだつもり。
まあ、そんな娘をシャーマン家系の男が助けようって話。
一応ハッピーエンド的に終わってるんだと思うが、ハッピーか？そこまでいった娘が普通に生きていくか？無垢な魂ってつぎの世代か？根本的な救いなんて無いだろって思ってしまった。



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「ノエル」道尾秀介

大人の童話かな。絵本を軸に家庭に絶望する少年少女、人生に意味を見いだせない老人らが何かにたどり着く物語。

誰しも心の中にある傷っていうか、思い出っていうか、悔恨っていうかをかさぶたのうえからかいてる感じのうずきかたを感じてしまう。
たまには性善説でもいいのかな。
ひさびさに救いのある作品でした


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