対等な立場で、
じゃれ合ったり、ケンカしたり、甘えたり。
いつもちゃんと話を聴いてくれていた。
ちゃんと尊重してくれていた。
話し合いも、ちゃんと出来た。

お互いに、相手は優しい人だと思っていた。

その優しさを逆手にとって、
「何もできないやつ」と言わんばかりの横柄な態度を取られたとしたら、


・・・・・なめられてる?


当たり前だと思うけど、
不倫されたら、やっぱり誰でも弱ってくる。
そこに付け入られて甘く見られた自分を不甲斐なく思ったとしても、
卑怯な真似をしている夫よりは、間違いなく何百倍も頑張ってる。

男を、どこにでもいるただのオスにしてしまうのが「不倫」だとしたら、
不倫夫の態度で また一つやるせない思いをさせられた時には、

夫を……
一時(いっとき) 心の中で見下せばいい。

夫の不倫相手が心の拠り所にしていると思われる、夫からの愛の言葉(と彼女たちが勝手に思っている)は、
例えば、こんな風に変換できるかも知れません。



 愛してる →「おはよう」

 会いたい →「おはよう」

 好きだよ →「おはよう」

 声が聞きたい →「おはよう」

 ずっと一緒にいたい →「ズルズルこの関係を続けたい」

 

どんな風に変換しても構わないのですが、
このように正しく変換してみると、
ほとんどの「愛の言葉(だと不倫相手が思っている)」は、不倫夫にとっては「挨拶」のようなものでしかないのです。
それを不倫夫が、頭の中でテキトーに言い換えて「口癖」にしてしまったのが、


愛してる、だの
会いたい、だの
好きだよ、だの
君が一番、だの


まぁ書き出したらキリがありませんが、そのような浮ついた言葉です。
そこに、深い意味などありません。

あなたと結婚しようと思った時の、あの真剣さとは比べるのも失礼なくらいに、
ここには言葉の重みなど、これっぽっちもないのです。

夫が不倫相手に囁く薄っぺらい言葉などに、くれぐれも囚われないように。


言われるままにやってみた・・・・・


かわいい妻。


おいしい料理を作って 容姿に気を配り 優しい口調で接してみた。
女の話はせず、時にイメージチェンジとやらをし、笑顔を絶やさなかった。
手を替え品を替え、やってみた。



…違和感。
…こんなの、自分じゃない…。



フリルのついたエプロンなんて似合わないから、したことなかった。
文句を言わず、深夜帰宅の夫を温かく迎え入れる?
疲れた顔は見せないで
「おはよう」も「いってらっしゃい」も「おかえり」も、いつもニコニコなんて、
それはやっぱり無理…。


「夫を取り戻したい」という思いだけで、ネットで見たこと、本に書いてあったことを試してみても、所詮それは小手先のテクニックでしかない。


自分は本当はどうしたいのかということさえわからないまま、夫を不倫相手から取り戻すことだけに必死になると、
自分のやっていることに違和感を覚えるのはごく自然なこと。

種々雑多なアドバイスが、視野を狭くしている場合もあります。


不倫相手のことを夫はどう思っているのか。


夫は、不倫相手のことを、
たとえ今は好きだと思っているとしても、大切に思っては いないのではないか。


夫が、不倫を自発的に告白したのではなく、たまたま発覚したのなら、
あるいは妻が自主的に見つけたのなら
それは 夫にすれば

「見つかっちゃった」 ということ。

で、突然のそんな状況に血迷った夫が、仮に「彼女は運命の人だ」などと口走ったとしても、そんなことは断じてなく、
彼女は、たまたま関係を持ってしまった、ただ そこにいた女。

つまり、夫にとって、相手は彼女じゃなくても誰でもよかった、、、、、、
そういうことかも知れない。
きっかけとしては、その程度のことだったのかも知れない。


夫が、そんな彼女たちの心の隙間に入り込んで、気持ちを弄んでいるだけだとしたら、
正直…、ひどい男、です……。


言ってみれば、彼女たちも、
満たされない寂しい人生を送っている「哀れな人たち」と言えるかも知れません。



「離婚したら、楽になるだろうなぁ…」と呟いてみます。
「…楽になるだろうね」と友達が応えます。


「じゃ…、離婚…する?」と友達が訊きます。
「一時的に…、楽になるだけ、だね……」と溜息とともに呟きます。


離婚するかしないかにこだわると、
起こっている事柄の本質を見誤ることになるような気がします。

夫婦仲が良好なことだけが幸せなんだと
つい思い詰めてしまうかも知れないけど、
幸せになる方法、幸せの形、いっぱいあるはず。

渦中の今は、
すでに手に入っている幸せに
気付かないままでいるのかも知れません。