月日が経っても悲しみは変わらず、
かえって悲しみは雪のように積もっているように思う。
娘のどうしようもない悲しみに、なにもしてあげられません。
私の祖父は若い頃に妻を病気で。
その翌年に子どもを事故で。
私の親は、その頃の祖父は「人が変わったようだった」と話してくれました。
木に登り、一日中、空を眺めていたそうです。
親もまだ小学校前の幼いときの話。
私は孫だから、優しい祖父しか知りません。
元気に農作業する祖父の姿。
会えば「みんな可愛い子どもたちだね」とニコニコ可愛がってくれた祖父です。
そんな優しい祖父は天寿で旅立ちました。
ああ、おじいちゃん・・・おじいちゃんは、どうやって悲しみを過ごしたの?
おじいちゃんなら、ただただ・・・娘の悲しみを理解してくれるのではないかと思う。
娘が深い悲しみの中にいるの。
自責、無力感、罪悪感、寂しさ、恋しさ、虚無感、怒り、悲しみ、感謝、
いろんな想いが心を駆け巡るの。
一度、壊れてしまった世界の住人はどうしたらいいのでしょうか。
私に不思議な能力があって、人の心にある悲しみを全部吸い取ってあげられたらいいのに。
誰でも映画の「ツナグ」みたいに最後に一度だけでも逢えたらいいのに。
でも、やっぱり、こういう悲しみがないのが一番いい。