私が社会人1年目。昭和63年のお話。
私が所属していた部署で リーダー的な存在だったAさん。年齢は40代だったと思います。ゴールデンウィーク明けの五月に 過労で急死されました。
その後は 30代のBさんが中心になって 私たちの部署を まわしていくことになりました。数か月後の夏。Bの机に いつも 缶コーヒーが 置かれていることに 気がつきました。その缶コーヒーは 秋になっても 冬になっても そのまま 置かれたままでした。
ひょっとしたら…と思いましたが、口には出せず、仕事の合間に その缶コーヒーを 見つめることが 多くなりました。
春が近づき ようやく 仕事に メドがつき、私が もうすぐ 転勤になりそうだと 分かった時に、思い切って Bさんに 缶コーヒーのことを 聞いてみました。
この缶コーヒーって Aさんに もらったものなんですか?
黙ったまま 笑顔で 応じてくれたBさん。辛い状況の中でも、きっと この缶コーヒーが 見守ってくれている、と信じて 頑張ってきたんだと 思いました。
ブラックな 私たちの業界でも、「働き方改革」という言葉が 言われ始めました。ブラックと言われるくらい 仕事に 夢中になることも 大切だと思います。でも、その後は 疲れをとることも 大切なんだと思います。