会場のなかは、




わたしの想像を超えたシーンが
待ち構えていた。





ーーーー





良い子のフリをして、



みんなにかまってほしくて
たまらなかった



みっともなくて、
どうしようもないくらいに情けない、わたし。





それがバレてしまって、




みんなへの申し訳なさを抱え、


処刑台にむかうよな重い足どりで





mamaマス2日目の会場がある
五反田駅(この日だけ五反田だった)に着いた









ときおりポロポロと泣きながら




仲間にあうと、

無理に笑おうとして、顔がひきつっていた。





なにかしらの会話をしていて、
わたしもそれなりに応答していたのだけど

こころ、ここにあらずで
地に足のつかぬままで




それでも、なんとか、会場についた。









mamaマスの2日目をむかえた
会場のトビラをひらいて、






あふれそうになる涙のかたまりを
もういちど、ギュッとおしこめて、




なかへとすすんでいった。







足首から下が、
コンクリートで、かためられたみたいに重かった。





かたくかたくかたく閉じたままのココロで
おもい、おもーい足を、3歩だけ動かした。










小さいころから、大人になっても
だれにもその姿を見せることなく


ひとりで泣いていた私は、





ひとまえで、泣きくずれることが
怖くてたまらなくて、






トイレに逃げこんだ。






そして




トイレのなかで、もういちど




「しっかりしろ」
と自分に声をかけて、





あふれそうになる涙のかたまりを
ギュッギュッギュッと
さらに力を入れておしこめた。



ーーーー





そうして、ググッとおしこめた、



はずなのに。







トイレのドアを開けたところに

ちょうど
12期東京のアシスタントをしてくれていた
ナオコがいて。






ナオコの目は、まっすぐに
わたしの目を見つめて、静止した。







ナオコの目は、



わたしが想像していたような

困った目
冷たい目
軽蔑の目、

そこからは、
ずいぶんと距離がはなれた


あたたかい目をしているようにみえて、





ナオコのそんな目をみつめたまま


わたしは、崩れるように、泣いた。






もう、ギュッとおしこめるのは、無理だった。










冷たい目、
困った目、
迷惑そうな目







そんな目しか想像できなかったのに。








なきくずれたワタシのことを



アシスタントのナオコは、



ただただ、無言でぎゅーーーーっと
抱きしめてくれた。











何も聞かず。

あれこれ聞かず、








嗚咽するワタシの背中を
ただただ いつまでもいつまでも




「つらかったね」

「くるしかったね」


「良いよ」

「良いよ」

「たくさん、泣いていいよ」


と言いながら、あたたかい手で
ゆっくりと、なでてくれた。










少しだけ、呼吸が整って
顔を上げると










核心をついてきたはなえの顔が見えて・・・・








もう・・・・・





さらに・・・・・





くずれおちるように、泣いた。





あんなにヒーヒー言いながら
人前で泣いたのは、


産まれてはじめてかもしれない。








ハナエは、

崩れ落ちるように泣いているワタシを


やさしく、やさしく、
つよく、つよく、抱きしめてくれた








グチャグチャになった鼻声で


「・・・・ごめん」




「・・・・ごめん」



と、
ひたすら泣きじゃくる ワタシを


またさらに、
ギュゥぅっぅぅぅっと抱きしめて








アタマを
ナデナデ
ナデナデ してくれた。







ハナエは・・・・・ほほえんでいたんだよ。










わたしは、





みんなが、怒っているんだと思っていた。

みんなが、あきれているんだと思っていた。

みんな、わたしのことを鼻で笑う気がして
ならなかった。







嘘つきで

偉そうで

だっさくて

かっこ悪いワタシを






それでも、
ギュゥぅぅぅぅぅぅぅぅぅと
つよく抱きしめてくれた。

 




「・・・・ごめん」






「・・・・ごめん」








 堂々としていて、

しっかり自分とむきあって、
着々と自分をさらけだして
解放していくようすに憧れて

指をくわえて見ていた存在の ハナエ







騙して、ごめん

嘘ついて、ごめん

隠してて、ごめん





ごめん

ごめん







そう謝るワタシを

「良いよ、良いよ」と




抱きしめてくれた。
許してくれた。
うけいれてくれた。










誰も、冷たい目なんかしてなかった

誰も、嘘つきだって、批判しなかった

誰も、偉そうにって、叩かなかった







理由も聞かず、

みーーーーーんな分かって、
受け入れてくれた。。。。









信じ・・・・られなかった・・・・・


こんな世界があるなんて・・・・・






この日を境に、急激に
世界の見え方が変わり始めた。









ワタシのこと、話しても大丈夫・・・なのかな?









もしかして、、、ワタシ、、、愛されてるの????









みんなに与えなくても、ここに・・・



いて・・・良いの?










隠していた、ワタシを

引きづり出してもらった この日のことは
とても良く覚えていて




大好きなオトナたちに囲まれ、
おさない子どもにもどったみたいな
一日だったなぁ。










ありがとう


ありがとう




ハナエもふさこも
アシスタントのなおこも

ほかの見守ってくれたみんなも





この日のことは
一生わすれない




ありがとう
ありがとう











ーーーー


この記事は

心屋認定講師  ぐりちゃん
こと栗林あやさんの



の記事を読んで、
めちゃめちゃ心を動かされて



それで、



わたしも、この日のことを
書いてみたいなぁとおもいたち、




文章にしてみたものです。




構成とか、マネさせていただいた。






以上、ここみほでした。