バルセロナで最も古い街並みが残るゴシック地区。
 
これまでに行ったことがないエリアです。
 
中心地と異なり、道が狭くて建物が密集しています。

 

 

こんな石造りの建物も残っていて、中世の町に入り込んだかのよう。

 

 

ちょっと慣れない雰囲気で、匂いも違う。

他の観光地とは全く違う雰囲気です。

 

この細い通りにピカソ美術館があるのですよー!

 

え?こんなところに?とびっくりするような地味な入口で、知らなければ通り過ぎてしまいそうです。

 

実は私も娘たちもそんなにピカソには興味がなかったのだけど、夫が行きたいと言うので…行けたら行こうか、くらいの熱量だったの。

 

いざ着いてみると予約が取れるのは1時間半後とのこと。

 

そしてありがたいことに18才以下無料ですって!

 

それを知った娘たちが「じゃあ見るだけ見ようよ!」と言ったので、4人分予約。

 

時間まで先にランチをすることにしましたナイフとフォーク

 

すてきなランブラス通り。

大通りも素敵だけど、こんな通りもヨーロッパらしくて美しくて見惚れてしまう。

 

 

特に下調べはしていなかったので、美術館の近くですぐに入れそうなお店で。

 

スペイン料理ではないですが、どれも美味しかったー。

 

 

ところで、となりのヨーロッパ人家族は8人連れで、大人も子供も一人一皿ハンバーガーを食べていました。

 

それを見てびっくりする娘たち目

 

対する我が家はいろいろなものを頼んでシェアしたりつまんだりしたいタイプだから、意外だったんでしょうね。

 

ところで今回の旅行でも思ったですが、子沢山な家族がよく旅行している!

子どもを3〜5人連れた家族が多いこと。

 

そしてカフェでもレストランでも飛行機でもまぁ賑やか。赤ちゃんが泣いていてもそのまま。誰も文句言いません。

 

子供達が小さい頃は周りにすごく気を遣ってなかなか出かけるのも億劫だったけれど、海外に行くと気が楽だったなぁ…と思い出したのでした。

 

食事を終えていざ美術館へ。

 

 

入口付近にはピカソの作品一覧と思われる白黒の目録が壁一面に。

 

 

美術館は中世貴族の館を改修したそうで、とても趣があります。

 

 

中世の装束の人達が歩いていそう。

所蔵品もさながら、建物に興味津々の私。

 

 
モダンに改装された館内に石造りの壁がのこっていたり。

 

 

この美術館には有名な作品はあまりないのだけど、とにかく展示数が多い。

 

ピカソの10代の頃の絵もあるのですけど、若い頃のピカソは絵がとても上手なんですよね!

 

画家に「絵が上手」というととっても失礼なんですけど、私にはよくわからないキュビズムとかではなくて、本当にこれを10代の少年が描いたの?という、まるで熟練画家が描いたような絵なんです。

 

例えばこちらはピカソ15〜16歳の時の作品「科学と慈愛」。

 

変わったタイトルだなと思うのは私だけでしょうか。

 

絵も、テーマも、タイトルも、本当に15歳の少年の作品なのかという感じ。

 

 

この完成形に至るまでのバリエーションが何点も展示されていて、興味深かったです。

 

 

あと記憶に残ったのはベラスケスの超名作「ラス・メニーナス」をテーマにしたもの。

 

こちらがベラスケスのオリジナル。

 

 

 

たまたま、旅行に持って行った本「怖い絵 泣く女篇」にこの絵が取り上げられていたのですよね。

 

 

 

 

主役はフェリペ4世の娘マルガリータ王女、と見せかけて、実際は誰なんだろう?と謎を投げかける作品です。

 

右に矮人(小人症)の女性が描かれていますが、中世ではこのようなひとたちが王室に贈り物(慰み者)として届けられていたそうです。常に王族と共に行動し、隣にいる王族を大きく見せ、視覚的に地位を高める役割をしていたのだそうです。

 

これはスペインだけで行われていたことではないようですが、ベラスケスはそのような立場の人たちを絵に残しているのですよね。

 

 

ピカソ美術館には、この「ラス・メニーナス」をモチーフに描いた作品が複数展示されていて、ちょうど本を読んだ後だったのでとても印象に残りました。

 

なんとピカソはこのシリーズを58枚も描いているそうです。

 

 

オリジナルとは登場人物の数も、色合いも全然違ったものになっていますね。

 

 

以上、ピカソ美術館でした。




 

気軽に旅日記を記録に残そうと思うのに、色々気になって調べてしまって、なかなか進みません…