バルセロナといえばガウディ。
ガウディといえばサグラダファミリア。
そのくらい有名な建築物ですよね!
入場チケットは事前にオンライン購入、15分刻みで予約制、基本キャンセル・変更不可という厳しい条件なのです。
時差ボケもあるだろうし、なかなか予定が立てられないのですが、どんどん売り切れて行く…ので、滞在中の中日の午後に予約を取りました。
しかし1週間前にして、塔の予約が全く取れず…
基本チケットではバジリカ(大聖堂)のみ、「受難のファサードの塔」、または「生誕のファサードの塔」に登るには、どちらか一方を選択して、バジリカとセット購入となっています。
ややこしい…
昔は一種類のチケットで全部見られたような気がするのだけど気のせいかな…
のちの記録のために、今回のチケット価格(バジリカのみ)はこんな感じでした。かなり値上がりした印象です。しかも円安ですしね…
予約時間に合わせて到着すると、他のどこの観光地よりも人が多くて、さすが!と思わせる。
ここでもセキュリティ検査をして、事前購入したチケットのQRコードを読み込んで入場です。
スマホにアプリをダウンロードして、オーディオガイドを聞きながら見学ができるのですが、バジリカだけでも情報量が多くてとても全て把握できないくらい。
どこもかしこも素晴らしくて、娘達も興味津々で楽しみながら見学していました。
後で娘達にバルセロナでどこが一番良かった?と聞いてみたいところ、やっぱりサグラダファミリアが「一番圧倒された」とのことでした。
まぁ、塔に登ってみだところで、寒いし眺めは悪いし…と負け惜しみを言ってみる。
こちらが「生誕のファサード」。
ガウディ本人が実際に細部まで設計して、完成に近い状態まで見届けることができた唯一の部分で、イエスキリストの生誕をテーマにした彫刻です。
オーディオガイドではこの彫刻についても詳しく説明してくれます。
バジリカ内部は全体的に森をイメージしているそうです。
この生誕のファサードの門は、近年、外尾悦郎氏が手がけたもの。
植物の中に複数の昆虫が模されています。
ひとつひとつが大きくて、人も多かったので、見やすいオフィシャルの写真を貼り付けます。
外部の説明だけでもかなり時間を取りますが、ようやくバジリカ内へ!
祭壇のイエスキリスト像も独特です。
特にステンドグラスは圧巻!
生誕のファサード側は朝日に合わせて青系、反対側は夕陽に合わせてオレンジ系なのだそうです。
ガウディは他の建築でも特に彩光にこだわっていて、自然の光をいかに取り入れるか、様々な工夫を凝らしていた様子がわかります。
ちなみにバジリカの見学の後に、色々な資料を集めた「ミュージアム」も見られるのですが、そこがまたすごい!
ステンドグラス職人の作業現場の写真がありました。
こういう作業はすごく楽しそうですよね。
職人仕事、憧れます。。。
ガウディは自身の存命中にサグラダファミリアは完成しないとわかっていたので、後世のために完成系ビジョンを細かく書き残していたそうです。それを元に、今でも作り続けられているのですね。(でも設計図はなし。)
少し前に「2026年に完成予定」と発表されましたが、コロナで少し遅れるそうです。
チケットの値上げと、観光客の量を見たら、建設費用は全く問題なさそうですが。。。
途中で少し工房の様子が見られますが、3Dプリンターがありましたよ。
今では模型も3Dプリンターで作れるのですものね!
技術革新のお陰で、工期も大幅に短縮されているのかと思います。
あと何度見ても驚くのが、コンピューターのなかった時代に、ガウディはおもりを使って逆さ吊りの模型を作っていたこと。
本当にどんな頭の中だったのでしょうね。
今でこそ世界遺産として世界中の人の興味関心を集めていますが、当時としてはかなり奇抜な考えの持ち主だったことでしょう。
バルセロナ中にガウディのユニークな建造物がこれほどまでに作られ、また守られてきたことはある意味すごいことではないかと思うのです。バルセロナの受容性の高さというか、懐の広さを感じずにはいられないのです。