Da Vinci Codeから始まるRobert Langdon教授シリーズの第4作。
5月中旬に出版されたのだけど、図書館にリクエストしたら1週間後には買ってくれました
ハードカバーなので大きくて重たいのが難点だけど、通勤中、昼休み、お風呂中にがんばって読みました。
今回は意識不明のロバートがフィレンツェの病院で目を覚ますところから始まります。
大学のキャンパスで歩いていはずなのになぜイタリアにいるの?って過去数日間の記憶がなくなってました。
ダンテの神曲(Divine Comedy)をテーマに繰り広げられる今回の物語は終盤までずっとフィレンツェが舞台です。
読んでいるひとじゃないと全く興味もないだろうけど、文字ばかりの本だとどんな場所で何を見ているのか気になっちゃいます!
序盤のキーとなるボッティチェリ作のMap of Hell (地獄の地図?)
こんなに大きな地図なんですね。
投影されたものが良く見えるとは思えないけど・・・
ダンテのデスマスク
ロバートは美術館からこれを持ち出しちゃいます。
フィレンツェの町並み
フィレンツェは城壁でぐるりと囲まれた都市ですが、ロバート達の旧市街への侵入を阻むため警察が門をクローズしちゃうんですよね。
パラッツォ・ヴェッキオ
フィレンツェ市庁舎であり、同時にメディチ家時代の美術品を収めた美術館でもあるんですね。この五百人広間が小説の舞台となります。
アルメニアの地図の裏に秘密の出口があるそうです。
実際数々の秘密の通路があるらしく、小説ではさらっとしか描かれていないのですが実際はとても興味深い話みたいです。
そして最後はトルコにうつってHagia Sophia.
なんて読むのかとおもったら「アヤソフィア」なんですね。
もともと正統派キリスト教の大聖堂として建設され、その後イスラム教となったのでモスクとして使われたところらしいです。
そして大団円はバシリカ・シスタン。地下宮殿。
怖いので載せませんが、ここには逆さまのメドゥーサの頭の像があるんです。
物語の舞台を想像するのは楽しいですね~。
本としては、第一作目のDa Vinci Codeが一番謎解きが難しくて面白かった。でも映画はがっかり。キャスティングもいまいちだったし物語を追うだけで精いっぱいで細部がかなり省略されてましたよね。
二作目のAngels and Demonsもカトリック教会のタブーじゃないの?それいいの?時間がないよ~、ロバートがんばって!ハラハラ、どきどき!な感じで楽しかった。
3作目のLost Symbolからちょっと科学とか入ってきておいおい、どこいっちゃうの?っていう感じ。しかもこれは映画化されると言われながらなかなか制作にはいらなくて、この夏こそ?と春に報道されたのに相変わらずトム・ハンクス以外のキャストは発表されないしどないなっとんねん?!っていう感じ。
多分映画自体はどうでもよい感じだけど、誰もが気になってるのがキャスト当て。わかるわかる。私も本読みながら「これは絶対○○でしょう!」と思い込んでるもの。
有力なのはサト・イノウエがリンダ・ハント、ベラミーはモーガン・フリーマンで誰もが納得じゃない?
(ところで井上サトのつもりかな。それとも井上佐藤と名字二つ重ねちゃったのかな?)
そして4作目。
んー。エンタテインメント性を追うならロバート・ラングドンシリーズ辞めてもいいんじゃない?もう50歳超えてそうだし、本来のシンボルの解読から離れていっているような気がするよ。