ウボ=サスラ そして『星より切り出された石の大いなる銘版』

地球に最初に生まれた生物。その有機質はいったいどこから？
この問いに答えてくれる存在が、ウボ・サスラです。
原初の地球のグリーンランド付近に存在したハイパーボリア大陸の北部の蒸気発する沼に、
あるいは「灰色に輝くイカー」に、地球創造と同時に現れたこの神格は、生物だけではなく、
クトゥルーをはじめとする全ての旧支配者の産みの親とされています。

形状はアメーバ状で、知性は持ち合わせていません。
しかしウボ・サスラの周辺には、
地球創造の遥かに前より存在する神々の、究極の知識が記された銘板(銘版)が埋まっているそうです。
この銘版は『旧き神の鍵』あるいは『星より切り出された石の大いなる銘版』と呼ばれるもので、
かつて旧支配者と旧き神が争った時、旧支配者が旧き神より奪い取ったものだとされていますが、
真実は定かではありません。
ハオン・ドルという魔導師が銘版を読んだことがあるそうですが、
彼はその後決して地上に姿を現さず、ヴーアミタドレス山の下で生涯を過ごしたということです。

いつか地球に最期の日が訪れた時、全ての生物は、
大いなる輪廻の果てにウボ・サスラの元に帰すると言われています。

クラーク・アシュトン・スミス著「ウボ・サスラ」
リン・カーター著「深淵への降下」より　　




読んでいただいている方々へ。
足跡代わりにここをクリックしてね↓