42.綾辻行人『奇面館の殺人』
久々の綾辻さん。
やっぱり、すごいわ、天才かも。
人里離れた山奥。吹雪。
典型的なクローズドサークル。
もちろん、綾辻さんですから、館を作ったのは、
あまりにもお馴染みのあのお方。
しかも、その館への招待客、つまり容疑者たちは、
なんと、みんな、仮面をかぶっている。
鍵がかかって、脱ぐことのかなわない仮面。
被害者は、館の主(と思われる。)
首と指を切り落とされて発見される。
指の発見された場所といい、ある意味猟奇的な設定。
だけど、作家であり探偵役の鹿谷のキャラクタもあってか、
そういうイメージでは、全然ない。
メイドのアルバイトでやってきた瞳子の視点が混じることも
あってか、ドロドロ感がなく、とても読みやすい。
でも、その読みやすさがくせもの、くわせもの。
『十角館』から始まる館シリーズのこと。
一筋縄でいかないことは百も承知。
ましてや、仮面をかぶっている上に、外部との連絡途絶で、
招待客が、自称しているとおりの人間なのかの確認もできない。
その辺に読者への罠がありそうだと思うじゃない、ねぇ。
そう思うそばから、そうやって思わせることが罠なのか?
なんて考えて、頭の中でぐるぐると(笑)
いや~、この、予想の斜め上を行く展開。
好きだわ~。