ワールドツアーを終えたジンさんがキャンプに合流するところからドキュメンタリーは始まる。曲作りも残すはタイトル曲とパフォーマンス曲で、ちょうど作業が行き詰まっていた頃。
外部PDたちとのセッションはもうほとんど終わっていたのか、Pdoggさんの他はほとんど見かけなかった気がする。
このドキュメンタリーが撮られた7月8月は、ジンさんとJホープさん以外の5人が転役してまだ1ヶ月から2ヶ月の頃だ。
兵役中、たくさんのアーティストのMVを見て遅れないようにしていたと、みんな口を揃えて言っていたけど、半ば浦島太郎状態で世界の名だたるPDやミュージシャンとソングキャンプをやり遂げたことは本当にすごいと思う。
兵役中の時間とキャンプ中の時間の流れは違う、とナムジュンさんはいう。ギリシア神話の「時間」の神の名を使い、兵役中の時間をクロノス、ソングキャンプでの時間をカイロスに例えていた。
過去から未来へチクタクと誰にとっても一定に流れる時間を司るクロノスと、人間の主観的な時間、意味ある瞬間を司るカイロス。
カイロスはチャンスの神だという。前髪が長い美少年らしい。「チャンスの神は前髪しかない」は彼のことをさすみたいだ。
軍での生活は夢の中の出来事のようだとナムジュンさんは言った。ロスに来て早々のWライブで、ジョングクさんも「時間を無駄にしたくない」と言っていた。
夜の食事後、全員で話し合うシーンで、ホビさんが工場の作業のようだと言うと、ジミンさんは「これ以上の休止は嫌だからアルバムを急いでいる」特殊な状況だと返した。写真撮影もあるし時間がない、と。
続けてジミンさんが言った言葉と表情が印象的だった。
JM「”もうだめだ”と思われたくない。”やっぱりBTSは別格”と言われたい」
JK「言わせてみせるよ」
JM「最高だね」
8月の時点で、時間がないと言ったジミンさん。
3月のカムバックというゴール設定にメンバーの意志がどれほど関わってるのかはわからないけど、確かにアルバムの楽曲が完成しなければ、パフォーマンスのプランも衣装もMVも撮影も公演の企画も何もかもが進まない。
重圧は?という問いかけに「ないよ」とジョングクさんは言ったけど。
1年半の兵役が明けてこの時点でまだ2ヶ月のジミンさん。”BTSは別格”という言葉は、BTSに対する愛から出た言葉なのかもしれないけど、同時に、ジミンさんもまた時間の重さを嫌というほど感じていたんだろうなあと思う。