ここのところ、メンバーのインスタの常連さんになってたジミンさんが、今日はメンバーの写真を投稿してくれた。海辺のレストランで、5人で食事をしたみたいだ。


潮が満ち始めた海を背景に、俯き加減に椅子に座る横顔のジミンさんを撮ってくれたのは誰なんだろう。


「イゲマジャ」チェジュ島編2日目の夕食、焼肉屋さんで、ジミンさんが、テヒョンさん・ジョングクさんに向かって、「僕もイケメンになりたい、2人の気分が知りたい」、というシーンがある。


BTSのボーカルライン4人のうち、ジンさんはワールドワイドハンサム、テヒョンさんは彫刻のような美しい顔立ち、ジョングクさんはどんぐり眼の可愛い顔立ち。

いわゆるイケメンたち。

残る一人がジミンさんだ。


IDOLのダンスプラクティス動画で沼落ちした前後に、BTS10年の軌跡を追ったドキュメンタリー「beyond the star」を見て、インタビューに答えるジミンさんの、優しくて穏やかで顔立ちだけ見れば本当に地味で普通の人、という印象が、踊るジミンさんと結びつかなくて若干の戸惑いを感じた。


それから数ヶ月、BTSの動画を見まくり、記事を漁って読みまくるうちに、まず化粧をしたジミンさんの美しさに気づき、それからすっぴんの時ですら、時折ハッとするほど美しいジミンさんの瞬間を見つけて、ジミンさんの美しさってなんだ?と考えるようになった。


いわゆるイケメンではないかもしれないけど。


今日、ジミンさんが上げてくれた月明かりの海を写した1枚と、横顔のジミンさんの1枚を見て、アガサ・クリスティの「ゼロ時間へ」というミステリを思い出した。

イケメンで魅力的な青年と、前妻と現在の妻、その3人のキャラクターと関係性が重要な軸になるミステリだ。


メリハリのあるボディにゴージャスな顔立ち、常にパーティの中心にいるような派手な魅力のある女性として描かれる今の妻に対し、地味で控えめな女性として描かれる前妻。


物語でその前妻は、歳を重ねてもそのままの美しさが残る人として語られていた。

月の光に照らされた時に輝く、ラインの美しさ。骨格の美しさ。ピュアな少女を奥深くに秘めている繊細さ。


読んだのはもう随分昔で、文庫本は全てどこかにしまい込んでしまって手元にすぐ取り出せないから、うろ覚えで、正確ではないと思うけど、そんな感じに書かれていたと思う。


当時は、そこに書かれた美しさを実感として理解することはできなかった。それでも、わかりやすい美しさではないけれど、月に光に浮かび上がる、そんな静かな美しさがきっとどこかにはあるんだろうとは思っていたのかもしれない。


ジミンさんの横顔と海に映る月の写真を見て思い出しました。