Lover's Concerto -2ページ目
いつもお読み下さってありがとうございます
先程70話をupしました。
だいぶ寄り道しましたがサイトに
同時upする時に加筆してあります。
さてここから先は本来の筋に
お話を戻しますね。
グダグダと進まん。
実は最初の設定では息子は
誕生しませんでした(笑)
娘が誕生して終わりだったのに
伸びまくって70話(^_^;)
今までも限定記事が多いですが
さらに増えます。
70話より先は別離に向かって
話が進みますので全て
アメ限になります。
申請が面倒という方は
サイトの方でお読みください。
(アメ限に該当する記事はパス制)
サイトでは70話からも普通に
読めるようにします。
そしてここでの連載はさらに
スローになります。
更新知らせはしますので気長に
お待ちください。
佳世さんがおじい様達を出迎えた。
「おかえりなさいませ、先代」
私は愚図り出した子供達を
お昼寝させるため子供部屋に
引っ込んでいた。
かすみはすぐに寝たけど
昼寝をさせたい律はなかなか
寝てくれなかった。
満腹になったせいか目が冴え
機嫌がよかった。
仕方なく律をスリングに入れて
抱き抱えたままお客島の元へと
顔を出したのだった。
リビングルームには2年ぶりに見る
類のお祖父様とお祖母様。
「つくしちゃん!久しぶりじゃな」
満面の笑みのお祖父様が迎えてくれた。
「ご無沙汰しております
お祖父様…お祖母様」
「おや?その子は?あの時に君の
お腹に いた子じゃないのかね?」
「あ、はいこの子は弟の律といいます
姉のかすみは現在就寝中でして」
「なんじゃと?2人目が無事に
生まれておったのか」
「はい、上の子は1歳半この子は
生後4ヶ月になりました」
私は腕の中の律の顔をお祖父様に見せる。
「なんと!これは類の赤ん坊の頃に
瓜二つではないか」
満腹でご機嫌な律は初対面の
お祖父様達の顔を見て
ニコニコ微笑みかける。
「おぉ!笑ったぞ!」
おじい様は破顔して嬉しそうに
歓声をあげる。
「この子、起きてるとずっと
機嫌がいいんですよ?」
「そうかね」
「抱いて下さいますか?」
私はスリングから律を出すと
おじい様の腕に渡す。
「律~良かったね?ひいおじいちゃまが
会いに来てくれましたよ~?」
私の呼び掛けに反応して
律はニコニコと笑いだした。
律をおじい様に抱っこさせた後
佳世さんがかすみを連れて
私達のところに来た。
腕の中にいるかすみは私を探して
起きたらしく弟と違って寝起きの
ご機嫌斜めだった。
かすみを受け取って背中をトントンすると
すぐに泣き止んだ。
「まま~」
しゃくりあげながら私に抱きつく。
「はいはい、よしよし!いい子だから
そんなに泣かないのよ、ママが
悪かったわ、居なくなってごめんね」
大粒の涙の跡が頬に残ってる。
その涙を拭ってあげると。
かすみはお祖母様の方を見て
じいじと呼びかけた。
「すいません、この子……たぶん
お義父様と間違えているんだと思います
お二人とても似ていらっしゃるので」
緊張したけど懸命に話しかけて
説明をする。
「そう、扶はよくこちらに来るの?」
「ええ、月に一度はいらっしゃいますし
類さんも交えてテレビ電話もします」
「じいじ」
「かすみ?この方はねひいお祖母様よ
じいじじゃないの」
かすみに言い聞かせる私を
お祖母様はジッと見つめる。
「私は、そんなに間違えられるほど
息子と似ているかしら」
「ええ、似ていらっしゃいますよ」
かすみは私の腕から降りると
トコトコと歩いてお祖母様の
前に歩いていった。
初対面の大人に興味を示すのは初めてで
ちょっとドキッとする。
お祖母様はかすみの目線の高さに屈んで
真正面から対峙する。
そしてゆっくりと手を伸ばして
頭を撫でた。
かすみは擽ったそうに首を竦め
キャッキャと笑う。
「この子は……貴女に似てるのね」
「見た目だけですよ?中身は
類さんなので」
何故と訊かれかすみと類の
そっくりなところを挙げていく。
そうしたらお祖母様は口元を抑えて
可笑しそうに笑ったのだ。
その仕草はお義父さまにも
ちょっとだけ類にも似ていて
ちょっとだけ子供達を通じて
蟠りが解けていくような感じがした。
「静枝さんや、儂にもかすみを
抱かせておくれ」
お祖父様に懇願されかすみは
お祖母様の腕の中から一旦私の
腕の中に戻ってくる。
律がお祖母様の腕の中に渡り
かすみがお祖父様の腕に交代で
抱っこされた。
かすみはお祖父様に代わりに
抱かれ対面する。
お二人共曾孫に当たる子供達を
優しい瞳で見つめ触れ合った。
お祖母様はもっと類に似ている
律を見て目を細める。
でもこの子は類と違って
あやせばよく笑う。
笑いかけて目を見たらニコニコ
見つめ返す律。
愚図ることもなくお祖母様の
腕に抱かれていた。
夕刻になりお義父さまと類。
そして、所用で留守にしていた
お義母様が帰宅する。
お祖父様とお祖母様の膝の上に
それぞれ抱かれている子供達を見て
みんな目が点だった。
「泣かなかったの?」
「うん、パパの家族は悪い人じゃないって
本能で分かるのよ、きっと」
「……俺、つくしのパパじゃない」
「それに2人とも寝太郎発揮してないの
珍しいわね」
「そうだな、いつ会っても最初は寝てるのに」
お祖父様はともかくお祖母様に
ベッタリ懐くかすみを見て
信じられないものをみてるといった
感じだった。
部屋の隅に連れてかれて類に
事情を聞かれた。
「お会いした時からあんな感じよ?
子供の威力ってすごいのね
なんかお義父さまに間違えたあたりから
表情が柔らかくなられて」
信じられないという気持ちの方が
強かったようだけど実際にかすみが
甘えても嫌がらないお祖母様を見て
ようやく信じたようだった。
「お父さんお母さん、いらっしゃい」
お義父さまがおふたりに挨拶すると
柔らかな表情のままこちらを見る。
曾孫に夢中でこっちを見てはいなかったけど。
「この子らは類の子のはずなのに
愛嬌たっぷりで可愛いねぇ」
「俺の子なのにって何?じいちゃんのその顔
ウチの『じいじ』そっくりでキモっ」
類の言い草に私とお義母様は耐えきれず
プッと吹き出した。
この家で家族間の談笑はほぼ
初めてだった。
いつも揉め事ばかりだったから。
それから夕食の時間になり
シェフの作ったお料理とわたしと
お義母様が午前中一緒に作った
玉子焼きとお惣菜が並ぶ。
おじい様と類の前には私の作った
玉子焼きとお惣菜が並び
お義父様の前にはお義母様の作った
お料理が配膳される。
「つくしさん、これは?」
「私が普段類に出してるものです」
「見たことないかもだけど美味しいんだよ?
爺ちゃんは気に入ったみたいだけど?」
「こっちはお義母さまがお父様にと
作ったものですよ」
顔を赤らめる義両親。
全くラブラブなんだから!と
揶揄いたくなるくらいの睦まじさ。
「子供らに何を見せる気さ?
ジジババのラブシーンなんか見せて
真似したらどうすんだよ」
「……類が一番子供に害悪なことしてるくせに
よく言うわね?」
そういうとバツが悪そうに類が黙る。
「つくしちゃんの勝ちねぇ?類、最弱?」
逆襲を食らって落ち込む類だった。
覚えとけよと睨まれたけど
あえて無視するのだった。

