第2回公判を終えて、個人的な感想など | 猫詐欺防止のために動き始めた人のブログ。

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川崎猫虐待虐殺事件(廣瀬勝海事件)被害者の一人であるみりんたらのブログです。
裁判終結まで事件の関連情報を掲載していきます。
リンク・転載大歓迎。承諾も不要です。いろんな人にこの事件について知らせてください。

追記として、2回目公判の傍聴を終えて感じたことなど、いくつかありましたので記しておきます。

●裁判官について
前回の裁判官よりも誠実そうで、温かみのある感じの方で、内心ほっとしました。
被害者席にもよく目を向けていらっしゃったように思います。

●検察官について
とても有能そうな方で(当然ですが)、こちらの思いを見事に代弁してくださっていました。
残念ながら検察官の方の発言については書き取りがほとんど追いつきませんでしたが、一般の業者からではなく、猫を人並み以上に愛するボランティアからあえて猫をだまし取り、裏切り、その気持ちを回復不能なまでに傷つけた点を、特に厳しく追及してくれた点が印象に残りました。
世間的には検察がいろいろ叩かれている現状ですが、被害者の気持ちにこれだけ寄り添ってくれる検察もあるのだと改めて思わされました。

●被告人本人の弁論について
終始一貫して感じたのは、この男の規範意識、モラルの欠如、欠落です。
彼は、自分がやったことの重大さをまったく認識していません。
さらに、規範意識の明らかな欠如だけでなく、人をだまして悲しみのどん底に突き落としたという事実を理解することができない、人格的な障害、精神的な異常性を合わせ持っています。
この異常性は、自己中心的という言葉や、躁うつ病という病名で片付けられるものではないように感じました。
彼には明らかに、人として必要な何かが欠けています。
このまま野に放って社会的に問題が起きないと思う方がどうかしています。

反省の態度はまったくなく、しょせん猫でしょ、という考えが表面に現れていましたが、それは証人となった両親も同様で、両親からも謝罪の言葉はひとつもありません。
そもそも反省の必要があるのか?悪いのは病気であって息子ではない、猫くらいのことで何もここまで騒ぐことはないだろう、と思っているようです。(実際、被害者が両親に会って話をしたときに、しょせん猫でしょ、というようなことを言われています。)

本人の口からも、被害者となったボランティアへの謝罪の言葉どころか、犠牲となった猫たちへの懺悔の言葉すら一切ありませんでした。
出てきたのは、よろしくお願いします、ありがとうございました、など、法廷では場違いとも思えるような、見当違いの言葉ばかりです。
猫たちの成仏を祈るなどとしゃあしゃあと言っていましたが、この言葉にも謝罪、悔恨の念など一切現れていません。まるで人ごとのような発言です。
さらに、こちらが望んでもいないような被害弁償の話について熱を込めて話すなど、そもそも感覚が違うというか、通じないものを感じました。

また、14、5匹しかやっていないという点、本人は確認されてなお断言していましたが、嘘です。
こちらでは少なくとも20匹以上の被害猫が判明しています。

あの男に人の心はあるのでしょうか。
私にはどうにも理解ができません。

以上、ざっくりとですが、今回の公判を傍聴して感じたことです。


最後に、ひとつここで改めて言わせてください。
今回この事件に関心を寄せて、署名等にご協力くださったみなさんには心から感謝しています。
でも、この男を断罪して有罪にしてなんとか刑務所に入れることができればそれで終わりだとはけして思わないでください。
判決は来月5月23日に出る予定ですが、たとえ実刑になったとしても、それですべて片付いた、よかったよかったで済ませないでください。

みなさんのご協力のおかげで、今回このような恐ろしい犯罪を犯す人間を一人法廷に送ることができたことは素晴らしいことだと思いますが、世間には、今なおこの男と同じような人間がいて、もっと狡猾に動物虐待・虐殺を繰り返しているという事実も忘れてはなりません。
実際に、今も被害に遭っている人たちがたくさんいるのです。
(被害に遭っているという事実に気づいてすらいない人たちも大勢いるはずです。)

今このブログを読んでいるみなさんには、ぜひそのことを心にとめて、動物虐待を許さない世の中にするために、力を貸していただきたいのです。

何度か言ってきましたように、私は個人的な事情で6月いっぱいは身動きが取れないのですが、それが終わったら本格的に動物虐待防止ウェブサイトの活動を始めるつもりです。
その際には、ぜひ皆さんのお力を貸してくださいますようよろしくお願いいたします。