Boston /Don't Look Back（1978）
1S PAL-35050 2A
MASTERED BY CAPITOL Wally E6
1S PBL-35050 2B
MASTERED BY CAPITOL Wally E5
このアルバムに関しては、結構真剣に調査したことがある。
まずUSオリジナル盤とされる仕様について説明すると、次のようになるだろう。（他にも見分け方があるかも知れないが、自分の知っている限りこれくらいだ）
①FE35050 のオレンジレーベル
②MASTERED BY CAPITOL Wally刻印（両面）
③マスターテープ番号は2
④見開きジャケットで裏面にバーコードなし
これがレイトになると、次のような特徴が見られるようになる。
①FE 35050の紺グラデーションレーベル
③マスターテープ番号が3
大まかにこんな感じである。
ただし、レコードにはありがちだが、理解の難しい盤も存在する。
①バーコード付きのオレンジレーベル盤。
盤自体はオリジナル盤の仕様を満たしているのだが、ジャケットにバーコードが付いているという盤が存在する。これをオリジナル盤と認めることに関しては意見が分かれているようだが、市場において、オリジナル盤として売買されているという事実はある。
②プロモ盤
PAL-35050 2A
PBL-35050 2A
つまり、マト両面2Aなのだ。
これ自体に問題はないのだが、知ってしまったら最後、両面マト2Aを探したくなるのが人情というものだ。
僕自身はこの盤に執着していなかったものの、時折チェックはしていた。しかし、この両面2Aの通常盤が見当たらない。ネットに出てくる情報を精査してみたが最も若いもので2A /2Bである。そして、この組み合わせは決して珍しいものではない。
このような経緯から僕はこの両面マト2Aというのは存在しないのではないかと考えている。（つまりDiscogsの情報が間違っていると考えている）
ところで、工場の方はどうだろう。
こちらもDiscogsを中心に、Twitterでお寄せいただいた情報を整理すると、両面Wallyのラッカー盤は、2A、2B、2Gがサンタマリア工場、2C、2Dはピットマン工場、2E、2F、2Lはテレホート工場という具合に配布されたようだ。（想也さん、情報ありがとうございました）
※合わせて、saboten records氏より、プロモの情報をお寄せいただいたので、こちらも追記させていただきます。
ありがとうございました。
白レーベルプロモ盤
2D /2C（ピットマン産）
通常プロモ盤
2L /2L（テレホート産）
2A /2B（サンタマリア産）
CAPITOLのスタジオが西海岸であることや、プロモ盤のマトから考えると、サンタマリア工場産に分があるように思えるが、音的には大した違いはないのではないだろうか。
とはいうものの、僕的には、最初からねらいを「サンタマリア産のマト2A /2B」と定めていたため、入手までかなりの時間を要したが、店頭で800円で買えたのはかなり嬉しかった。久しぶりに店頭で盤を買う楽しさを思い出させてくれたという意味でも意義深い1枚になったと思う。