高校時代とってもお世話になった構造主義思想について、内田先生が書かれた本ということで購入。内田先生の文体はよく馴染んでいるから、難しい話が題材であっても、その語り口だけでもホッとする。
カンタンにまとめると、構造主義という考え方の土壌から、有名な思想家までを一通り説明したものでした。
マルクスの歴史観・フロイトの精神分析観・ニーチェの人間観を基に、ソシュールの言語論が加わって、フーコーの系譜学やバルトの言語観、レヴィ=ストロースの社会観、ラカンの精神分析法が生まれたという話です。個別具体的な、誰がどういう思想を持っていて、当時にはどんなことがあったなどの解説も分量がちょうどよかったと思います。
私は構造主義に関してレヴィ=ストロースとソシュールの言語論くらいしか心得がありませんでしたが、本当にすんなり読めました。毎度のことながら、とても分かりやすかったです。
少し「おぉ!」と思ったのは、現在読書中の三島由紀夫が著した『不道徳教育講座』の一節とフーコーの身体論に共通点があったことです。先にこちらを読んでおけば、『不道徳教育講座』がもうちょっと軽く読めたかなぁ。とちょっと悔しくなりました。
さて、日本で構造主義が流行りだしたのは、著書の内田先生によると1970年ごろの話だそう。しかし、三島が『不道徳教育講座』を記したのは1960年ごろのことです。つまり、両者には10年ほどの開きがあることになります。さらに、フーコー自身が身体論について記した本を発行したのは1975年であること考えると、三島の先見性の高さと視点の鋭さに、本当に驚かされます。また、内田先生は「フーコーは「私はバカが嫌いだ」と言っている」と書かれていましたが、私自身「三島も馬鹿が嫌い」なんだろうなぁと少し思います。『不道徳教育講座』はまだ半分残っているので、結論を出すには早計かもしれませんが。
難しい本を読むことは、とても疲れることですが、こうして本と本をつなぐ何かを見つけられるのはちょっと楽しいなぁと思います。本と本をつなぐものを見つけることで、作者や著者の思いもよらない一面を発見して楽しむのが、私なりの読書の楽しみ方になりつつあります。それを妄想ともいうのかもしれませんが。
- 寝ながら学べる構造主義 (文春新書)/内田 樹
- ¥725
- Amazon.co.jp
カンタンにまとめると、構造主義という考え方の土壌から、有名な思想家までを一通り説明したものでした。
マルクスの歴史観・フロイトの精神分析観・ニーチェの人間観を基に、ソシュールの言語論が加わって、フーコーの系譜学やバルトの言語観、レヴィ=ストロースの社会観、ラカンの精神分析法が生まれたという話です。個別具体的な、誰がどういう思想を持っていて、当時にはどんなことがあったなどの解説も分量がちょうどよかったと思います。
私は構造主義に関してレヴィ=ストロースとソシュールの言語論くらいしか心得がありませんでしたが、本当にすんなり読めました。毎度のことながら、とても分かりやすかったです。
少し「おぉ!」と思ったのは、現在読書中の三島由紀夫が著した『不道徳教育講座』の一節とフーコーの身体論に共通点があったことです。先にこちらを読んでおけば、『不道徳教育講座』がもうちょっと軽く読めたかなぁ。とちょっと悔しくなりました。
さて、日本で構造主義が流行りだしたのは、著書の内田先生によると1970年ごろの話だそう。しかし、三島が『不道徳教育講座』を記したのは1960年ごろのことです。つまり、両者には10年ほどの開きがあることになります。さらに、フーコー自身が身体論について記した本を発行したのは1975年であること考えると、三島の先見性の高さと視点の鋭さに、本当に驚かされます。また、内田先生は「フーコーは「私はバカが嫌いだ」と言っている」と書かれていましたが、私自身「三島も馬鹿が嫌い」なんだろうなぁと少し思います。『不道徳教育講座』はまだ半分残っているので、結論を出すには早計かもしれませんが。
難しい本を読むことは、とても疲れることですが、こうして本と本をつなぐ何かを見つけられるのはちょっと楽しいなぁと思います。本と本をつなぐものを見つけることで、作者や著者の思いもよらない一面を発見して楽しむのが、私なりの読書の楽しみ方になりつつあります。それを妄想ともいうのかもしれませんが。
