小さな哲学者のブログ -10ページ目
街が静かになったころ
軽装のまま家を出て車に乗り込む
特に目的はないけれど
車を走らせる
結局行き着くところはいつもと同じ
もう何年通っただろう
またあの時みたいに
ここで逢えないものか
意地を張ったり
向き合わなかったり
理解できなかったりしたわけではない
ここで許したら
過去 の事が無かったことになってしまう
それが嫌だった
ただそれだけ
まっすぐ歩いてきたつもりだった
立ち止まって振り返ってみると
いつの間にか曲がっていた
足元ばかりに気をとられ
ちゃんと前を見て歩けてなかったみたいだ
振り返る事に怯え
信じる事に逃げて
目の前の事実を
透過していた
決して消すことのできない足跡
これからどうすればいいのか考えてしまう
まるで足元に落としたタバコの火を消すかのように
踏み捩じっている気分だ

