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【想いを乗せて】
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@motocrossinternational の当時のサポートライダーであった腰山雄大様のかつてのレースフレームを受け継いだ方からのペイントのオーダーは「前のオーナーの想いを乗せて街中で走りたい」というものであった。
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俺がALLCITYを始める前野話であったのでその存在を知らなかった。
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確かに過去のブログに存在しており、届いたフレームは過酷なレースを走り抜いたであろうチップや傷が山ほどついていた。
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ノーマルのペイントのデザインを踏まえつつ、新たに蘇らせるというコンセプトの下、ゆっくりと作業を始めた。
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オートバイや車の世界と同様に自転車でも分かりやすく言えば競輪のフレームを塗り直し、公道で走らせるために制動装置を加えて蘇らせるような気分。
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俺はこの仕事を始める時に、フレームの加工以外は全て自分の手で行いたいと始めたので、他の自転車屋さんと違って一台の自転車と付き合っている時間がきっと長いと思う。
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送られてきたフレームを隅々までチェックし、さぁどうやって組もうか?そこまでは他の自転車屋さんと変わらないはず。
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便利な世の中なので、検索すれば一発で当時の画像は上がってくる。
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自転車に乗るようになり、30年ほどが経つと思うが、これまで俺の自転車に対する考え方や接し方を変えてくれたブランドはそうそう無かった。
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フルカーボンやアルミやチタンといった最高の素材の物を手にした時でも、そんな風に思った事は無かった。
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俺が大して自転車の他のブランドを知らないだけなのかも知れないが、知ろうと思う事も無かったという事は、そこまで魅力のあるブランドでは無かったのかも知れないがALLCITYだけは違った。
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別に手作りで作ってる訳でもない、ただ工業製品と言う名の枠の中でも異彩を放つコンセプトだったから心惹かれたのかも知れない。
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SURLYと同じように台湾メイドだが、そこには【HAND MADE IN TAIWAN」と誇らしげに貼られたデカールを眺めながら各部の作りを見ていると、何処か工業製品と言うよりも強い信念が感じ取られた。
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物を作る人間、物を扱う人間は、物に執着してはいけない。
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これが俺の考え方なのだからこそ作り上げたものでも、どれだけ想いが詰まっていようとお客様から譲って欲しいと言われたらサラッと譲る、これがものづくりを生業にした人間の取るべき行動だと思う。
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チープな言葉になるかも知れないが【拘り】という言葉が各所に見られる、だがそれでも【皆んなに手にして欲しい】からという想いが伝わってくるような…
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そんな想いが感じられる。
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このフレームがバリバリ走っていた記事は9年前のものだったが、こうやって新たなオーナーの手によってALLCITYに乗るなら‼️という想いを託された。
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ガキの頃からオートバイや車を触ってきたのだが、鳴かず飛ばずでお閉めてしまったオートバイ屋よりも長く店をやってきている。
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気付けば俺の人生の職歴で一番長いものになっている自転車屋という職業において。
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こんなにも長く続いてきたのは、お客様が支えてきてくれたから、その一言に尽きます。
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お客様の数だけ、その想いがあり。
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それに応えられるような人間になりたいと沸々と想いが溢れてきて…
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それを本来なら長文なんかで書く事なく…
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出来上がった物で伝える事ができたら。
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そんな風に改めて思わせてくれるフレームそしてALLCITY、
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今年で無くなってしまう、そのブランドだが。
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未だに、いや、これからも俺はALLCITYに乗るだろう。
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時代や流行など一つも気にしないその姿勢。
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我が道を行く。
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そんなブランドコンセプトに心惹かれたのは間違いない。
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あと少しだけ…
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もう少しだけ…
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残りわずかだがALLCITYの在庫はある。
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少しでも興味があった方、これを読んで興味が湧いた方々…
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是非、その手にしてもらいたい。
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どんな奴が、どんな想いでこんな風に色を塗っているのか…
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知っていただけたら幸いです。
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ALLCITY 4 EVER
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