この日は、野球部学生監督の岡田が記入していたESにて出された奇問について書こうと思う。
この日、岡田からヘルプのラインが寄せられたのは午後6時のことだった。
「自分を乗り物に例えると何ですか?」って何やねんとのことだったが、確かに質問の意図がよく分からない。
就職活動においては、数多くの難解な質問や、明らかな奇問が提示されることがよくある。
その中でも、「あなたを○○に例えると?」系の質問は厄介な質問の代表格となっているのだ。
こういう質問の方がその人の本性を読み取りやすい効果があるのかもしれない。
実際、事前の対策がしにくい分、面接でこんな質問をされたら素が出ると思う。
こういうときの最大の対処法は、深く考えないことである。
私は岡田のラインに対して、「俺ならロケットと答える」と返答。
ロケットという答えに特に深い意味はない。
しかし特に気の利いた答えが用意できない場合は、後々の理由付けが容易になるようにスケールの大きいモノを回答すれば何とかなる。
例えばロケットだったら、前例の無い場所にみんなを連れていくことができます、みたいな。
ね、簡単でしょ?
私がこのような意図でロケットと回答したことを、岡田ともあろう人間なら理解してくれるものだと信頼していた。
しかし私のこの回答に対する岡田の返答は衝撃的なものであった。
岡田の返答は以下の通りである。
『ものすごい勢いで射精するから?』
彼は最低なドスケベ野郎です。
ちなみに岡田は「電車」と答えるつもりらしい。
彼からのセクハラの仕返しに、「絶望した人をよく殺すから?」と、躊躇なく論破して他人の心を玉砕する彼の性格を皮肉る。
しかし無視された。
岡田によると、「事故が少なく人から信頼されるから」らしい。
なるほど、と思ったのは事実だが、時間が正確なだけで事故は少なくなくね?とも思った。
でも気にしない。
他にも「セグウェイ」という答えも考えているようだ。
「誰が乗っても転ばないから」らしいのだが、ぶっちゃけその理由付けはそんなに上手くはない。
というか本当に転ばないのだろうか。
なんか転倒して、陸上のボルト選手に思いっきりセグウェイで突っ込んだ人いなかったっけ。
私はかつてOB訪問で、同様の質問に対し「一輪車」と答えている人を知っていた。
「最初は確かに転びまくるかもしれませんが、何度も立ち上がり練習することでどこまでも進めるようになります」という非常に上手い理由である。
その理由を岡田に伝えたら参考になるんじゃないかと思い、良心で伝えると、再び岡田から衝撃的な返答が送られてきた。
「マ○コと接する機会が多いから?」
どうですかみなさん。これが彼の本性です。
岡田からの返答にこの世の終わりを感じた。
この乗り物の質問以外にも、自己PR川柳というお題もあるようだ。
この会社は一体何がしたいのだろうか。絶対楽しんでるだろ、と思った。
ちなみに自己PR川柳について互いに出した案は、ここでは到底お見せできない。
どちらかというと事故PR川柳にしかなっていない。
そんなこんなで、ほぼ下ネタだけで彼にとって意義のあるやり取りだったのか非常に懐疑的な一日だった。
-----2024年4月8日の私より-----
あなたを○○に例えると?系の質問ですが、いま私が採用する立場になったら就活生に提示してみたい質問になっているから不思議です。
ただし理由は「面白そうだから」というものなので、本当に就活生に出してしまったら過去の自分の苦労した経験を後輩にも味わわせるハラスメント予備軍上司になってしまいそうなので出しませんが。
人事のプロではないですが、この質問の意図を論理的に教えてほしいです。きっと論理はあると思います。