この日は、昨日の説明会で一旦就活から離れたくなったことと、上位志望企業のエントリーシート提出期限が迫っていたことから当初の予定をキャンセルし、エントリーシートを書くことに専念することとした。
必死にエントリーシートを書いていると、煮卵グループLINEが動き出した。
送信主は私と同じく就活をしている岸本。
岸本が無事に内定を勝ち取った。
これは岸本の勝利であると同時に煮卵の勝利である。
ここで前提情報の確認をしておこう。
煮卵のうち、現役で大学に進学したのは西田と池田と川口。
司法書士試験を受験する西田は就活をせず、就活を既に終わらせている池田は3月末から入社予定である。
川口も教職を目指している。
そして、1年浪人したのが岸本、渡辺、伴、山中、和田。
このうち、就活をしているのが岸本、山中、和田だった。
岸本と山中は和田より遥かに早く就活をスタートさせていたが、山中は途中で日本社会に見切りをつけ、大学院に進むことに。
一方、岸本は高い意識を持って就活に挑んでいた。
それが先日のブルーマウンテンのような意識高い”系”のそれでないことは傍から見ていても分かった。
実は昨日、岸本から煮卵へ相談のラインが来ていた。
人事部長などの重役と一緒に飲む形式の最終選考なのだが、アドバイスはないか、と。
正直私はそこまでの高みに登り詰めていなかったので、とりあえず最低限のマナーさえ弁えて、飲みすぎない程度に飲めばいいとアドバイスを送った。
池田を中心に更なるアドバイスと激励を与え、結果として岸本は内定を勝ち取ったのである。
この結果は私にとって、喜びと同時に焦りを生んだことは確かだが、就活を始めた時期や志望業種の違いを考えればこれは当然のことだと考えることで精神の安定を保ったことを覚えている。
というか、むしろ内定を勝ち取った者のアドバイスが聞ける機会が増えたことを意味していたので、ラッキーな出来事であった。
煮卵ではこの日を岸本内定記念日とし、記念祭が開催された。
ちなみに煮卵では1年の10分の1くらいを何かしらの記念祭期間としており、それを煮卵の祝日と名付けている。
私も負けていられない。
そう誓い、翌日からの説明会と選考会に向けて準備を再開させた。
-----2024年3月8日の私より-----
本当にめでたい日でした。日記内でも書いているとおり、安心感と共に不安も襲いました。
ただ周りの状況を見て焦らない方が良いですね。
まず一つは内々定を、と思っているとなかなか余裕が出てこないものです。