自分を大切にすることが私にはハードルが高い。
解離とうつ病と共に生きるへなちょこです。
「あなたは幸せ者ね。お姉ちゃんからお下がりがあって、でも更にこうして服を買ってもらえるんだから。たくさん服を持ってるわね」
子どもの私にかけられた呪いです。なんどもなんども繰り返されて幸せだと思わなければダメだと変換されました。
流行りの終わった服、そして、親にあてがわれた自分で選んでいない服に幸せを感じる自分でいました。
姉がサイズダウンしなくなり自分で選べるようになってからは、お小遣いで買える安い服を探して回りました。その頃には、母親は思いどおりにならない私に関心をなくしていたのだと思います。新しく服を買いに行こうと誘われた記憶、お金を渡された記憶はありません。
自分で自由になるお金の範囲内で買える服、でも、両親や姉にダメ出しされない流行りでない服。
自分に似合う服が分からないままに大人になりました。産後うつになってからは基本的にセールのかごから取りあえずの服を買うことで済ませてきました。
自分を大切にして良いとなかなか思えませんでした。
先日、意を決して一人でプロパーで服を買いました。プチプラですが。若い頃から気になっていた素材のカットソー。
試着室で試して、気に入った服を買う。
こんなにも簡単なことができなかった半世紀。
街を歩く際に鏡やガラスに映る自分の姿に嬉しくなる。体はすっかりおばさんなのだけど、単に気に入った服、自分なりに似合っていると思えてる服を着て歩くだけでこんなにも幸せになれる。
制約が多すぎた私って、幸せになるハードル低すぎじゃね!