●Job Hopper第8話(全9話) | 大森善郎のビジネス英語道場

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大森善郎のビジネス英語道場「オバマ大統領のスピーチから学ぶ世界の一般常識」

期限は迫っていた
どちらもいつまでも待たせておくわけにはいかない

3日間、本当に夜も眠れなかった
今までの自分の生き方、これからの生き方を考えてみた
そしてついに決めた

日本の△△△社





ではなく
アメリカのコダックに
決めた


やはり世界中を見てみたい思いが強かった
ヨーロッパ人から見るとアメリカ人は(下品で気がきかなくて、大きいことはいいことだ、みたいな大雑把な人種)という印象があり、自分もそれに洗脳されていた影響は大きかった
そして(またヨーロッパに戻りたい)という思いも強かった

しかし、だからこそアメリカの内部に入って実際を見てみたい
アメリカ人に使われるなんて…という思いも強かった
しかし支社長に代表されるように悪い人物ばかりでもなさそうだ

客観的に考えれば、どう考えたって日本の△△△社の方が安定していて良いに決まっ ている
しかしその生き方は、もし2回目の人生があったら、その時にとっておいてもいいだろう
性分として、やはり無茶とも言えるチャレンジに賭けてみたい思いにかなわなかった

それは12月24日
クリスマスイブの日だった

その日に勤めていた小企業には辞職願いを出し(様子がおかしいのを幹部もわかって いた)即座に退職となった

クリスマスで華やかに彩られた街を、つかの間のフリーターとして歩くと、全ての景 色が新鮮に見えた
蒲田から数駅の小さな町工場が連なる下町風景だった
ここから新宿の高層ビル(△△△社)に行くことを決めたのに、土壇場で新橋(コダック)に行く先を変えたんだ
また乗り換えがあるだろうか
それも人生さ…

しかしまだ最後にひとつ残された仕事があった
精神的に今もトラウマとなっている、そんな辛い仕事が…

(最終章へ続く)



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英語レッスンの記事はこちらに引越しました。