ワン・デイ 23年のラブストーリー ~11(米) | 映画とcoffee、ときどき妄想

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     ≪そろそろ映画館に行きたい・・・・≫ 

監督:ロネ・シェルフィグ
製作:ニーナ・ジェイコブソン
製作総指揮:テッサ・ロス
原作:デヴィッド・ニコルズ 『ワン・デイ』(ハヤカワ文庫刊)
脚本:デヴィッド・ニコルズ
撮影:ブノワ・ドゥローム
プロダクションデザイン:マーク・ティルデスリー
衣装デザイン:オディール・ディックス=ミロー
編集:バーニー・ピリング
音楽:レイチェル・ポートマン
音楽監修: カレン・エリオット
出演:アン・ハサウェイ /ジム・スタージェス/パトリシア・クラークソン/ケン・ストット/ロモーラ・ガライ/レイフ・スポール/トム・マイソン/ジョディ・ウィッテカー/アマンダ・フェアバンク=ハインズ

「幸せになるためのイタリア語講座」「17歳の肖像」のロネ・シェルフィグ監督が、「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイと「アクロス・ザ・ユニバース」のジム・スタージェスを主演に迎えて贈るロマンティック・ストーリー。
★映画&海外ドラマ中毒★-ワン・デイ 23年のラブストーリー ~11(米)
評価★★★★☆

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[STORY]
1988年7月15日。真面目な優等生エマと自由奔放な遊び人デクスター。大学の卒業式で初めて言葉を交わし、互いに惹かれ合うものを感じて一夜を共にする。しかし2人は一線を越えぬまま、友だちの関係でいることを選ぶ。作家を夢見ながらも、なかなか思うようにいかないエマ。一方、テレビの人気司会者となり、様々な女性と恋愛遍歴を重ねるデクスター。そんな2人は、親友として互いに微妙な距離を保ちながらそれぞれの年の7月15日を迎えていく。

[IMPRESSION]ネタバレ注意!

ワン・デイ・・・・以外に良かったなぁ(笑)
こういう映画は一人で見るもんですね(^_^;)
思いっきり泣けない(笑)

さて、ストーリーは23年間の二人の微妙な関係を7月15日の1日だけを取り上げて展開しているもの。

大学の卒業式で初めて言葉を交わした二人は、関係を持つことなく親友としてスタート。
密かに恋心を抱くエマはその想いを伝えられないまま複雑な関係が続いて行きます。

★映画&海外ドラマ中毒★-ワン・デイ 23年のラブストーリー ~11(米)

エマは作家を夢見ながら、1989年からロンドンで暮らし始めていた。

一方のデクスターは芸能界入りをし、テレビの司会者としてそこそこの人気を博し、女の子たちからもモテまくり。
自由奔放な暮らしを謳歌していた。

それでも連絡を欠かすことはなく、1992年、二人きりで旅行に出かける。
そこでも親友としての関係を壊すことなくバカンスを楽しむ二人。

★映画&海外ドラマ中毒★-ワン・デイ 23年のラブストーリー ~11(米)

やがて時は過ぎ、エマは新しい彼氏と同棲生活を始める。
自分を愛してくれる男と一緒に居る方が幸せなのかもしれない・・・と、好きでも無い人と一緒に過ごすエマ。

★映画&海外ドラマ中毒★-ワン・デイ 23年のラブストーリー ~11(米)

またデクスターにも美しい女性が現れ、結婚へと進み、一女を得るのだった。
しかしデクスターの結婚は妻の浮気で破たん。
デクスターはパリでフランス人恋人と過ごすエマに会いに行く。
恋人と一緒にいるエマを見た途端に心が乱れるデクスターは、二人を見ていられず、すぐに帰る決意をする。

★映画&海外ドラマ中毒★-ワン・デイ 23年のラブストーリー ~11(米)

エマもまたデクスターと再会したことで、彼への想いを断ち切れず、長年の曖昧な関係から、ようやく恋人として付き合う事を決めるのだった。
それから急速に二人の関係は近くなり、結婚へとこぎつける。

しかしたった2年後・・・。

★映画&海外ドラマ中毒★-ワン・デイ 23年のラブストーリー ~11(米)

エマになかなか子供が出来ず、苛立つ彼女にデクスターはいつも優しい言葉をかけていたある日、気分転換にプールへ行った帰り、彼女はトラックにはねられて死んでしまうのだった。

それからの2年はデクスターの苦悩のシーンばかりです。
何時も傍にいてくれたエマの存在の大きさを改めて感じ、彼女を失った悲しさに暮れながらも彼女の面影を追いながら今を大切に生きようとするデクスターの姿、感動しました。

男と女の友情が存在するかしないか?って人それぞれ価値観が違うけど、私は存在すると思うんですよね。
でもその延長線上に信頼関係とか愛があって、その人の嫌な部分も良い部分も、全てを受け入れられる(我慢するのとは意味が違うけど)と思えた時には、一緒になれるのかなぁ~と思いますね。
「体の関係を持つ」という意味ではなくね、生涯を共にする覚悟が出来ると言う意味でね。
夫婦ってある意味、「友達」であってイイと思うのですよ。
ある程度の距離感を保ちながら、ね。

この作品を見ていると、そーんな事を考えさせられました。

デクスターもしかり、ですが、男って精神的な観点から言うと、成長が断然女性より遅いと思うのです。
だからエマの成長に追い付くまでに時間がかかる。
エマと一緒に過ごすために経験してきたデクスターの人生は、それはそれは困難で複雑で濃いもので、それを経て彼が得た物は彼にとって、彼の娘にとってもかけがえのない物になるのだと思いますね。
エマを失って初めて得た物も沢山あるでしょう。

うん、切ない作品でしたけど、イイ映画でした。