製作:バーバラ・ブロッコリ/マイケル・G・ウィルソン
製作総指揮:カラム・マクドゥガル
キャラクター創造:イアン・フレミング
脚本:ニール・パーヴィス/ロバート・ウェイド/ジョン・ローガン
撮影:ロジャー・ディーキンス
プロダクションデザイン:デニス・ガスナー
衣装デザイン:ジェイニー・ティーマイム
編集:スチュアート・ベアード
音楽:トーマス・ニューマン
テーマ曲: モンティ・ノーマン
主題歌:アデル『スカイフォール』
出演:ダニエル・クレイグ/ハビエル・バルデム/レイフ・ファインズ/ナオミ・ハリス/ベレニス・マーロウ/アルバート・フィニー/ベン・ウィショー/ジュディ・デンチ/ロリー・キニア/オーラ・ラパス
ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの3作目にして007シリーズ誕生50周年記念作となる通算23作目のスパイ・アクション大作。

評価★★★★☆
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[STORY]
NATOが世界中に送り込んでいるスパイのリストが盗まれる緊急事態が発生。ジェームズ・ボンドは、リストの収録されたハード・ドライブを取り戻すべくMの指示で、敵のエージェントを追い詰めていくが、その作戦が失敗。組織内でのMの立場も危うくなった上、MI6本部が爆破されてしまう。窮地に立たされたMの前に手負いのボンドが姿を現わし、首謀者を突き止めるために奔走する。やがて判明した黒幕は、Mへの復讐に駆られた元MI6の凄腕エージェント、シルヴァだった。
[IMPRESSION]ネタバレ注意!
いやぁ~自分でもビックリするほど、映画をアップするのが久々です。
長らく海外ドラマのレビューだけで手イッパイでして、映画のレビューまで追いつかない状態で。
見ました、えぇ見てました最新作のボンド。
ようやくアップです。
よくよく考えると、今作品のボンドガール、誰?ってなるわけですが、実質上のボンドガールはMかも知れませんね、ガールには程遠いけど(笑)
さて作品です。

トルコ、イスタンブールで何者かに奪われたハードディスクを奪還すべく翻弄中のボンド。
イブと共に追跡中、イブの誤射でボンドに命中し、彼は川の下に転落、ディスク奪還も失敗に終わる。
この追跡劇のバイクチェイス、今回の作品の中で一番興奮したシーンだったかも?です(笑)

MI6ではボンド死亡とされ、Mは情報安全保障委員会のギャレス・マロリーに呼び出され、自主退職を提案される。
しかしMはまだ引退はしない!と言い放つ。
そこに、ハードディスクが解読されているという情報が入る。
そこにはテロ組織に潜入しているNATOの捜査官の情報が入っており、犯人はこれを毎週5人ずつネット上に公開すると言って来た。
そして5人のエージェントが公開されてしまう。

逆探知すると、MのPCから通信されていることが分かり、何者かにハッキングされていることが分かる。
ただちにシャットダウンを試みるが、PC画面に「自分の罪を思い出せ」という文字が現れ、次の瞬間、MI6の上層階が爆破されたのだ。
生きていたボンドは(主役なので冒頭で死ぬわけ無いのだが・・・・)、知らない女に助けられた様子で、酒におぼれた荒んだ生活を送っているよう。
バーで飲んでいたボンドの目に入ったのは、MI6が爆破されたと言うニュース。
それを見て、居てもたったもいられなくなったボンドは、MI6に戻る決意をする。
とりあえずMの家に行ってみたボンド(笑)。
Mは復帰テストを受けるよう伝える。
そして今回の犯人がMI6のガス管理システムをハッキングしたことを伝えた。

MI6の臨時本部で復帰テストを受けるボンドだったが、何やら不調な様子。
射撃テストはぼろぼろ、連想テストでは、「M」という単語に「クソババア」と返すお茶目なボンド(笑)。
しかし、「スカイフォール」という単語に対しては突然、機嫌を悪くしてテストを中断してしまう。
テスト後、ボンドは未だ肩に入っている銃弾の破片を取り出し、分析科に回したところ、劣化ウランでできた弾であることが分かり、そこからパトリスという男が浮上。

テストの結果、本当は落第だったらしいが、Mが「ギリギリ合格」とウソをつき、彼を復帰させる。
マロリーはボンドに引退をほのめかすが、Mが、パトリスが上海に現れるという情報をつかんでいたため、ボンドを向かわせたのだった。
その前に特殊装備を作るQと接触するボンド。
なにやら美術館で待ち合わせの様子だったが、来たのはオタクっぽい若者。
彼がQであり、小型発信器と生体認証型ワルサーを受け取った。

上海に到着したボンドはパトリスを尾行、彼はある男の暗殺を命じられており、任務を遂行後、ボンドの目の前でビルから落下して死亡。
それを見ていた女性セヴリンは、全く動じておらず、むしろこの暗殺計画を知っている、加担している様子だった。
パトリスの持っていたアタッシュケースからカジノのメダルを見つけたボンドはイヴと共にそのカジノに向かう。
そこでメダルを換金して欲しいと頼むと400万ユーロも渡されたのだ。

そこにさっきの女セヴリンと話しをしたボンドは、彼女がボディーガードから守られているのではなく見張られていると悟る。
雇い主を殺してあげるから会わせてくれと頼むボンドは、セヴリンとボスの元へ向かう。
連れて行かれたのはデッド・シティといわれる小さな島。
雇い主が意図的にゴーストタウン化したのだと言う。

そこで待ちうけていたのは、ラウル・シルヴァ。
かつてMI6のエージェントだった彼は、任務中に中国に捕らえられてしまったが、いつものごとく、Mに助けてもらえず、彼女に強い復讐心を抱いていたのだ。

このシルヴァが、ハビエル・バルデム。
ノーカントリーを思わせる陰湿な役どころで、変態チックで、相当にイカレてる(笑)。
でも好きだなぁやっぱり!!!
そーんなイカレオヤジのシルヴァは、セヴリンの頭にグラスを置き、交互に銃で撃ち落とそう!というゲームを始める。

ボンドはわざとか右肩が痛むのか?大きく的を外すが、シルヴァは容赦なくセヴリンの額を撃ち抜いた。
次の瞬間、ボンドはシルヴァの部下の銃を奪い、銃撃戦となる。
そしてQから渡された発信器でMI6のヘリが到着し、シルヴァを捕えたのだった。

久々にシルヴァと再会したM。
シルヴァは恨みつらみを彼女に話し、長い拷問の末に自殺用の奥歯のシアン化カプセルをかみ砕いたが、死に切れず、上あごが焼けただれたと言い、彼女に見せつけた。
その頃、QがシルヴァのPCを解析するが、すでにシルヴァは先を読んでおり、彼のPCからMI6のシステムにウィルスが送られてしまう。

MI6を爆破したところから全てシルヴァの計画通りで、捕まる事も脱走も計画のうちだったのだ。
彼は地下通路を通り、地下鉄用の線路も抜けて、警官の姿にまで変装して逃げ遂せたのだった。

審問会に呼ばれたMは、今回の情報流出の責任を問われている。

Mに復讐したいシルヴァは警官の姿のまま審問会に乱入し、銃を乱射するがボンドとマロリーとイヴも応戦し、Mを何とか保護し、ボンドが幼いころ育った家のあるスコットランドのスカイフォールへと向かった。

ボンド家に到着した二人を待ち受けていたのは管理人のキンケード。
逃げた痕跡をあえて残したボンドを追ってやってくるシルヴァを待ち構える3人。

いよいよシルヴァの手下が現れ、次々と撃退していくが、シルヴァの姿が見えない・・・と思ったらド派手な音楽を鳴らしながらヘリでやってくるイカレオヤジ発見!
容赦なく手榴弾を投げ込み、乱射するシルヴァ。
キンケードとMは地下通路から家の外へ脱出し、ボンド一人で応戦する。
ボンドは家を全焼させ彼も地下通路から脱出してM達を追うが、それを先に見つけたシルヴァがMを追って行く。
その頃、キンケードと逃げていたMは、いつの間にか負傷していた様子で、二人は礼拝堂へと逃げ込んだ。
Mを追うシルヴァを追うボンド(笑)

先に礼拝堂についてしまったシルヴァは、怪我を負ったMを見て取り乱し、近づいて彼女を抱きしめながら頬ずりし泣きだす。
そして「同じ銃で一緒に死のう」と言い、自分とMの頭をくっつけて、彼女の頭に銃を突きつけたのだった。
しかし次の瞬間、ボンドが投げたナイフがシルヴァに命中(笑)。
痛いな~!みたいな表情のシルヴァはそのまま死亡。
案外あっけない・・・・。
Mは今作品で絶命。
もうお年ですしね、引退したほうがイイですジュディ・デンチ。
さて、新しいボスであるMは、ギャレス・マロリー。
彼が次作からMとしてレギュラーになるのでしょうね。
レイフ・ファインズ、あまり好きな俳優さんじゃなかったけど、今回の作品でイイなぁ~なんて思いました、味がね。
007、50周年記念作品としてのキャスティングはこの上なく贅沢な感じでしたが、脚本これで良かったの??なんて思ってしまいますねぇ・・・。
ハイテク駆使したイカレオヤジの割にはクライマックスがチョーアナログで古風な感じで(笑)
あぁ、今回の作品は完全にアデルの音楽に負けとるね(笑)