ブラインドネス ~08(日・ブラジル・カナダ) | 映画とcoffee、ときどき妄想

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     ≪そろそろ映画館に行きたい・・・・≫ 

監督:フェルナンド・メイレレス
製作:ニヴ・フィッチマン/アルドレア・バラタ・ヒベイロ/酒井園子
製作総指揮:ゲイル・イーガン/サイモン・チャニング・ウィリアムズ
原作:ジョゼ・サラマーゴ『白の闇』(日本放送出版協会刊)
脚本:ドン・マッケラー
撮影:セザール・シャローン
プロダクションデザイン:トゥレ・ペヤク
衣装デザイン:レネー・エイプリル
編集:ダニエル・レゼンデ
音楽:マルコ・アントニオ・ギマランイス
出演:ジュリアン・ムーア/マーク・ラファロ/アリシー・ブラガ/伊勢谷友介/木村佳乃/ドン・マッケラー/モーリー・チェイキン/ミッチェル・ナイ/ダニー・グローヴァー/ガエル・ガルシア・ベルナル

ある日突然失明する謎の病気が感染症のように世界中に蔓延していく中、隔離施設に閉じ込められた発症者たちが極限状況で露わにしていく様々な人間の本性を寓話的に描き出す。
$365日中、50日は映画館
評価★★★★☆

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[STORY]
ある日、車を運転していた日本人の男が突然視力を失う。しかし、医者によれば、眼球に異常はなく原因は不明。その後、同様の患者が各地で続出。感染症の疑いで、政府は発症者を隔離病棟へと強制収容していく。最初の患者を診た医者もやはり失明し、隔離病棟送りとなるが、その際、なぜか失明を免れていた医者の妻は自分も失明したフリをして夫に付き添うのだった。

[IMPRESSION]ネタバレ注意!

思ってたような内容と違った(゚Д゚ )
失明の原因が解明されるのか?とおもいきや、全くその内容には触れず、目が見えないという極限状態でとる人間の行動のみをひたすら描いた2時間

ちょっと中だるみ~(゚Д゚ )

最後の10分だけが希望に満ちた瞬間で、それまではかなりダークな内容でしんどかった。


まずは伊勢谷が演じる日本人男性が運転中に失明。
なぜかどこのサイトも登場人物の役名をクレジットしていない。
おそらくこの映画では名前など重要視されていない。

伊勢谷が病院に行き、目を検査するが、なんともない。

その後、その病院の先生(マーク・ラファロ)も失明。
しかしその妻(ジュリアン・ムーア)は1人、最後まで失明せずに展開する。

これは感染症であるとした政府は、隔離施設に彼らを隔離。
医師の妻(ジュリアン)は、自分も目が見えないとうそをつき、夫に同行する。
365日中、50日は映画館

そこでの生活の描写がこの映画のほとんどを占め、人間のエゴがむき出しになる。
妻(ジュリアン)は、病棟で1人目が見えるが、それを隠しながら、みんなの世話を始める。

365日中、50日は映画館

それぞれの病棟から代表者を選らぼうと提案した医師だが、第3病棟のキング(ガエル・ガルシア)が、

「オレはキングだーー!
オレの言うことを聞けーー!
これからは第3病棟が食料を管理する。
欲しけりゃ金出せー!」


と言い出す。

365日中、50日は映画館

銃を持った彼には逆らえず、他の病棟の人々は、金の代わりに身につけているものを差し出し、食料を貰う。

もうこの辺りで、次の展開が見えた。
おそらく醜い展開を・・・。

365日中、50日は映画館

キングの独裁はエスカレート。

「食いもんが欲しけりゃ今度は女を出せー」



「行く必要はない」と言う男性陣の意見の中、
女達は、食べるためには仕方ない・・・と9人が名乗り出る。

そして妻(ジュリアン)を含め、9人が第3病棟へ行き、食料の為に男に身をささげる。
その中で、一人の女性が、殴り殺される。

8人の女達は無言で彼女の亡骸と食料を持って病棟に戻ってくるが、目の見えない男達には何がおきてるのか分からない。
しかし「無言」の叫びが男達には伝わったようだ。



怒りに満ちた妻(ジュリアン)は、隠し持っていたハサミでキングを殺してしまう。
それをきっかけに、病棟のみんなは立ち上がり、第3病棟を制圧。
365日中、50日は映画館

そして中庭へ出ると、警備の厳重だった中庭に誰も居ない。
警備員もおらず、門も開いていた。

みんなを連れて外に出た妻は、町に向かうが、町は既にみんなが失明し、荒れ果てている。

妻は、病棟で一緒に過ごした仲間数名を自宅へ連れ帰り、そこで暫く過ごすことになる。

目が見えない中で築かれていく友情や、愛の深さや、物の大切さがココで暖かく描かれる。

365日中、50日は映画館

ある日の朝、妻が食事の支度をしていると、突然、最初に発症した日本人男性(伊勢谷)が、

「見える!目が見える!」

と叫びだし、まだ見えない他の人たちに、今度は自分が見えるようになるかも・・・という希望を持たせてエンディング。


あくまでも人間の感情を描いた作品だけに、妻がなぜ発症しなかったのか?なぜ自然と治ったのか?などは全く描かれておらずナゾのまま。

最後の10分以外、イイなぁとは全く思えず、せめて何かしらの原因究明が欲しかった。