ブロークバック・マウンテン ~05(米) | 映画とcoffee、ときどき妄想

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     ≪そろそろ映画館に行きたい・・・・≫ 

監督:アン・リー
製作:ダイアナ・オサナ/ジェームズ・シェイマス
製作総指揮:ラリー・マクマートリー/ウィリアム・ポーラッド/マイケル・コスティガン/マイケル・ハウスマン
原作:アニー・プルー
脚本:ラリー・マクマートリー/ダイアナ・オサナ
撮影:ロドリゴ・プリエト
プロダクションデザイン:ジュディ・ベッカー
衣装デザイン:マリット・アレン
編集:ジェラルディン・ペローニ/ディラン・ティチェナー
音楽:グスターボ・サンタオラヤ
出演:ヒース・レジャー/ジェイク・ギレンホール/ミシェル・ウィリアムズ/アン・ハサウェイ/ランディ・クエイド/リンダ・カーデリーニ/アンナ・ファリス

保守的なアメリカの西部で、20年以上にも渡って男同士の愛を貫いた2人の“普遍の愛”を描く人間ドラマ。2005年のヴェネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞。

評価★★★★☆

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[STORY]
1963年の夏。ワイオミング州のブロークバック・マウンテンでイニスとジャックは羊番の仕事を始める。二人の間に友情が芽生えるが、それは愛情へと変わっていく。2人は互いに結婚して子供をもうけても秘かに交流を続ける。

[IMPRESSION]ネタバレ注意!
この作品を単なるゲイ映画として捉えて欲しくない(゚Д゚ )
もっと深いものがあると私は思います。

私も最初は、この作品が『ゲイ映画』だと思っていて、なかなか見る気になれなかった。ジェイクがあまり好きではないのと、大好きなヒースが『まさかゲイ?』みたいな演出に、ちょっと引いていた感はあったの。

でも見てよかった!

お互いが『一般的な』な家庭を持ちながらも、ある一時期の青春とも言える思い出に浸りながら20年という歳月を精一杯生きる。
決して『ゲイ』という一言では言い表せない二人の『深い絆』を、時代背景と共に切なく描いている。

しかし、決して二人が一緒にいることが幸せではなく、20年という長い年月が二人の関係をも風化させてしまうことになる。
この作品の中での、男らしさの中にお互いが秘める『男への一途な想い』は、女が抱くそれよりも美しくて切なくて共感さえも覚える。

思っていたよりも遥かに素晴らしい作品でした。