15年間、森安史典教授にはお世話になり言葉に出来ないくらい大変感謝しています。
医師になり1年間内科をグループでローテートして、専門の講座に入るのですが、当時の私は常に自分に自信がなく引っ込み思案

(今も自信満々なタイプではないのですが…)
本当は父と同じ消化器内科に興味があったのですが、当時の消化器内科は男所帯



なんとなく無理かな…と身を引き、女医さんが多い糖尿病を専門にしていこうと考えていました。
その頃、森安教授は消化器内科の主任教授に就任し2年目を迎えておられました。
まだお若く優秀で、けれども穏やかな物腰で教授回診をされる姿を見て、やっぱり私も先生のもとで消化器のスペシャリストになりたいと一念発起し入局させていただきました。
希望の関連病院に出向させていただいた後、大学に戻ってからも教授陪席につかせていただきお側で多くの事を学びました。
けれども、臨床研究をしている最中、突然、市中病院への出向命令…。
まだまだ大学病院で学びたかった私は人事に困惑して取り乱してしまったのですが、その時教授に
『宮崎さんはその病院で成長すると思いますよ』との予言(?)をいただきました。
お言葉の通り、私は変わりました

おどおどしていては、人を救えないし、萎縮していてはいい仕事が出来ない。
他人に頼れない環境で、歯を食いしばりました。
そして空き時間を見つけては大学に引き続き抗癌剤の臨床研究のデータを分析し学位をいただきました。
教授が選んでくださった出向先の病院は温かいスタッフばかりで支えていただきながらすっかり長居し、8年半地域医療に従事することに。
大学では出来ない経験をさせていただきました。
ジェネラリストとして、教授の予言通り大きく成長する事ができたように思います。
また、その頃からいろいろなご縁があり、メディアのお仕事をいただいたり、グミのパッケージになったり…。
そして、様々な経験から白衣を作って医療現場のみんなをハッピーにしたいと思うようになるのです…

まさに【人間万事塞翁が馬】です

結局、その出向先に長く居させていただいたため、教授の近くでお仕事する事が出来ませんでした。
昨年、退局する時には医局員として先生のお力になるような働きを出来なかったことを申し訳なく思い謝罪したのですが、
『長い間医局員として出向してもらったことは十分貢献している、ありがとう』と慰めてくださいました。
まさかそんなご評価の言葉をいただけるとは。
…なんだか救われました

肝臓に関しての業績は世間に知れ渡っておられますが、教授の素晴らしいところはこのようなお人柄なのです。
私だけでなく医局員一人一人にも、それぞれのストーリーがあり、それに的確なアドバイスやご配慮をされてこられたと感じます。
こんなジェントルマンな教授のもとにいられたことは私にとって財産です。
本当に消化器内科を選んで良かったと思っています。
これからは山王病院でご活躍予定と伺いました。
お身体に気をつけて下さい。
森安教授、ありがとうございました

デザイン監修しているお洒落白衣の【M-dressed】
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