フランス映画1000本斬り!でフランス語と感性を磨くブログ
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トランスポーター2 (2005)







リュック・ベッソン製作という、
前作同様のアクションが話題の本作ですが、
この映画を、リュック・ベッソンはどう考えているのでしょう。

この辺りをちょっと個人的に本人に聞いてみたい。
『ほんとに、この作品で満足してる?』
『これが作りたかった映画なの?」
『この映画の売り込み文句にリュック・ベッソンが大きくフューチャーされてるでぇ』
とか....


って言うのも、
リュック・ベッソン作品に出会ったのは、そう、
10年以上前の衝撃作品『サブウェイ』でした。




ビクターエンタテインメント
サブウェイ


この作品は、非常に衝撃的で、当時10代の私を映画に引き込む
きっかけとなります。

この違法の範疇の中の、一部に許されたアンダーグラウンドな合法。

この地下的な世界観。
そして、それとパリの街と非常にマッチしていたせいで、
すっかり私は、リュック・ベッソン好きになりました。


その後、







と世界的なヒットを飛ばすが、
なんか彼の目指すものが分からなくなって来た


正直、ハリウッドに魂売ったか...

とまで思いましたよ。(『アンジェラ』観るまでは...)


そして、それから、なぜか監督よりも注目される
【製作/リュック・ベッソン】ってフレーズ、多くなかったですか?


まぁ、それはそれでいいと思うのですが、
私自身そのプロモーションの仕方されると、
私の中では「おもんない映画」の一つにカテゴライズされていました。


そして、この『トランスポーター2』

それなりの話題は私の周囲でも巻き起こっていましたが、
このあり得なさというところなんでしょう。

全体的に、軽ーい気持ちで、おいおいと思いながら、
いっさい眠くなるようなことはなかったので、面白い映画なのだと思います。


ところで、私の感性に触れた場面が一つあります。

予告編でも使われていた『ルール3』
何も言わず、子供がカチッ。


そして、あり得ないパトカーとのカーチェイスの中、
悪役がプライドを捨てて、ちらっと運転席を観ながらカチッ。

あのときの表情...




しかし、映画館、大画面で観たかっ...

赤ちゃんの逆襲 (2004)

個人的に大好きなフランス人俳優の1人、
ティエリー・レルミットの主演作品、赤ちゃんの逆襲。

原題は”Mauvais esprit"

赤ちゃんの逆襲





ティエリーの何が好きかって言うと、
仏版高田純次のようなところ。
一見、シリアスなダンディーさを感じさせながら、
私が観たことある出演作品は、ほとんどがコメディー。その笑いも、私の大好きな高田純次のように、大爆笑ではなく、失笑に近い笑い。そう、唇の両端が少し上に上がる程度の顔の変化で、声が出ない。

そんな、作品を子育て中の身として、軽い気持ちで観てみました。

笑える(共感できる)ポイントは多くありますが、子育ての経験が私になければ、もしかすると、スルーしまくりで、理解できないことが多くあったと思います。

出産のリアルな描写、ゲップ、おむつ替え...

この辺り、ごまかさずに、リアルに行ってしまうところが、私の中でのフランスらしさの一つで、
もう一つ言うなら、赤ちゃんを”かわいい、かわいい”だけの対象ではなく、
父親に対し、「俺が死ぬからお前も死ね!」と自殺願望を生まれながらに持っている、この感覚。


ここ、独特ですね。
アイロンの線を自分で引っぱり、自殺を試みるところ...




どうがんばっても、父親にはなつかない。
赤ちゃんにしてみれば、前世に理解されないまま、無念の死を遂げたのは、
そう、この父親が原因だから...

「俺が死んだら、(父親は)苦しんで死んでしまうだろう!」と信じて、
自殺未遂を繰り返す。



なかなか、アメリカ映画でこのテーマを題材にはしないですよね。


あと、おすすめなのは、赤ちゃんグッズ。
我が家もちょうど子育て中のため、
「これいい!これいい!」とやっぱりそっちのかわいさに目がいってしまいます。



結論、子育て真っ最中のお母さん、これから出産を控えていらっしゃる方に、ぜひ、おすすめです。

赤ちゃんへの接し方が、がらっと変わってしまうかも...怖いですね...

ギャルソン! (1983)

長い間、休んでしまいました。

やっと、仕事、家庭ともに落ち着き始め、こちらのブログの更新に本腰をいれれそうです。

その復活第一弾は イブモンタン ギャルソン!


ハピネット・ピクチャーズ
ギャルソン!

この作品は、何度も何度も見直し、ビデオがすり切れてしまったビデオの一つです。

仕事柄、ビストロで働くイブ・モンタンのちょっとした仕草
「あっ、これパクれる。」「このトレーの持ち方パリっぽい!」
などなど、感動の連続。

特に、サービスに携わられている方々には
そうとう気に入ってもらえると思います。

実際、有名なサービスマンでもこの映画に
インスピレーションを受けた人は多いと聞きます。



そこで、一番おすすめの場面。

ギャルソンの1人が、6人テーブルの注文を取って来て、
厨房に伝える際のシェフとのやり取り...

「ジルベールのお出ましだ」
「6人連れの客だ」
「さっさと運んで、客にゼリー寄せの説明をしろ」
「骨付き肉、塩漬け、胸肉2つ、若鶏、厚切り肉」
  (ジルベールにシェフが握手を求める)

「6人とも違う料理か、俺を殺す気だな」
「客が勝手に...」
「お前がナメられている証拠だ!」


このやり取り、何度も見ても最高です。

ぼくのバラ色の人生 (1997)







そう、子供には、こういう育て方で行こう。

と思わされる作品。




性同一性障害(トランスジェンダー)の少年の物語。

簡単に言えば、男の子でありながら、気持ちは乙女ラブラブ



家族は少年(リュドビック)の障害については知ってはいるが、

周囲には隠そうとする。

理由は、以前このことで引っ越しをせざるを得なくなっていたから。



そして、新しい土地での生活を、

家族はスタートさせたかった。




しかし、そんなことで、リュドの気持ちが男になんかなるはずがない。

女の子になりたい、かわいくなりたい...ドキドキ



しかし、両親はそんな気持ちにはいっさい理解することができない。



リュドのトレードマークのおかっぱ頭を短髪に、

そして、サッカークラブにも入れられる。



そんな、無意味な両親のやり方に対し、

リュドの気持ちを一番理解しているのが、

おばあちゃん。



リュドはおばあちゃんの前だけは、

本当の姿でいられる
女の子



その姿とは、テレビの少女番組に自分の妄想を

重ね合わせること。





そんなリュドビックの心の動きを中心に、

結局は、その気持ちに親が何を言おうと、

やろうとしても、変わらないということ。



そうであるあるならば、自分お子供には、

その子が行きたい道を応援してあげようと

言うのが、本当のところなんだろうが、

実際には、そうはいかないのが現実。



子供を前にして、自分の理想を押し付けている

自分にハッとする。





私の周辺にも、仕事柄か、

ゲイと呼ばれる人間がたくさんいる。



仕事仲間には

あっけらかんとカミングアウトしているものもいれば、

完全に内緒(クローゼット)の人間もいる。



神様は、そういう障害を持った人たちに、

すごく羨ましい才能を与えている場合が多い。



その感性が、この映画にはたくさんある。

そして、笑いにかえられるフランスの

理解の深さにも、

自由の国の歴史を感じることができる。





基本的に、ゲイムービー大好きです。

アメリカものではなく、やっぱりヨーロッパもの。



おすすめは以下。


笑えます...






ビデオメーカー

ペダル・ドゥース




20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

Mr.レディ Mr.マダム DVDコレクターズBOX




いつか、きっと (2002)

いつか、きっと






フランス映画を語る際、


私はいつも感じることは、


ほんとに自分の考えをきちんと持っておかないと、


(たとえ、それが、なかなか、ロジカルに説明できないものだとしても・・・)


周囲の意見に、かき消されてしまうということ。






この映画も、いろいろと言われていますね。





私自身、タイトルにつけた☆☆☆☆はこのブログのタイトルに、


ピッタリきたからです。






堕落した生活をする娼婦シルヴィア(イザベル・ユペール)。




そこに事件が・・・


娘ロランス(モード・フォルジェ)が母に乱暴する娼婦の元締めを殺してしまう。





そこからの逃亡生活をかいたこの本作品。




実は、そう、こういうのをフランス映画の感性って言うのだろうな。


というところ多し。






まずは、個人的に大好きなシチュエーション。


娼婦と車に乗った娼婦がやり取りし、


交渉決裂で娼婦が急に大胆な身振りを取るところ。




とか、






オープニングでは、花と花言葉がしばらく読み上げられる。


最終的に何らかの係わり合いはあるのだろうなと思わせておいて、


シルヴィアのすさんだ生活。






無関係のように話は進んでいくが、


逃亡に協力してくれるジョシュシュがシルビアのあまりにも、


田舎に似つかわしくない服装に差し出したのが、


花柄のワンピース







このワンピースを着た瞬間から、


シルビアの表情は、娼婦の趣は消えます。




メイクのせいもあるんでしょうが、完全に天使になっていました。


美しい・・・








そして、このDVD、なんと、フランス語字幕ついてるんです。


これがうれしいですね。

つめたく冷えた月(1991)




つめたく冷えた月


この作品が、問題作と言われるゆえんは、


ご覧いただくことで十分ご理解いただけます。








久々に、見ました。


変態映画・・・










しかし、どれくらいの方が、この作品を最後まで見ることができるのか・・・








何せ『屍姦』・・・










道徳的に許せない方もたくさんいらっしゃることでしょう。










リュックベッソンの名前が連なっているので、


そのつながりで見られた場合、


ストーリー展開に理解不可能な部分も多々あるかと思います。












私自身、途中しんどくなった場面もありますが、


この映画の何が私をひきつけるのか・・・












変態ではありません・・・












これが芸術になるこの国の懐の深さ、器の大きさ。








どうなってるのか、このフランスという国は。












われわれの日本では、この映画を芸術とみなすのに、


あと5万光年はかかるのではないでしょうか?












こんなこと、いろいろ書いてますが、


私も、正直理解していません。ガーン








ただ、本当に一瞬、この映画に引き込まれた・・・








一瞬、シモンの気持ちになれたこと。














そして、そのままの気持ちで、エンディングになったこと・・・・

めざめ(2002)





めざめ








ちょっと、仕事に追われる毎日を数日過ごしたため、

満足なブログの更新ができませんでした。





仕事の方も、徐々に落ち着き始めたので、

昨晩、3日ぶりにDVDを鑑賞。










しかし、そんな状況で本当ならば、素敵な映画を観たい気分であったが、

久しぶりに、しんどい感じの映画でした。










何でしょう...





まとまりきらない・・・










みんな、何かを抱えて生きているのでしょうが・・・










それぞれの人生を生きる 6人の女性のお話。








最後にはひとつにつながっていく中で、


どうしても、それまでの重さについていけませんでした。










正直、しんどかった・・・








☆ひとつ・・・

夕映えの道




夕映えの道






今、世の中の人間の考えを知りたければ、映画を見なさい。








その時代に生きる人々の生の姿を捉えているものがほとんどだから。






とおしえてくれたひとがいました。








先日の”大いなる休暇”もこの”夕映えの道”も


ほんとに今の世界が直面している問題でしょう。








映画だからと・・・割り切って見ることができませんでした。










私の周りにも老人と呼ばれる人々がたくさんいますが、


よくよく考えれば、みな孤独の中で生きている人たちかもしれない。








もっと、その人たちを巻き込んだ、


世の中の動きにならないのか?






しかし、映画で問題提起されている以上、


何かしら、感じる人たちがいて、その人の周りにいる


老人が、それぞれ、孤独から解放されていく・・・








なんて、余計なことまで考えてしまいました。










ともかく、この作品の中で、印象に残るのは、町並み。








パリのことはよく知りませんが、


これはパリなんでしょうか?








ほんとに、決して、映画のために選んだ特別なセットでもないでしょうし、


普段の、その中に生きる人たちの町だ、ということは感じます。










そんな素敵な国に、なんとしてでも住んでみたいという思いはまた募ってきました。








ところで、ストーリーに新しさや驚きはありませんでしたが、


この普段の生活を淡々と表現されている、ドキュメントタッチの


フランス映画大好きです。

ルパン



角川エンタテインメント

ルパン

大いなる休暇(2003)



ハピネット・ピクチャーズ

大いなる休暇


http://www.crest-inter.co.jp/oinarukyuka/index2.html




細かく言えば、フランス映画ではなく、カナダ映画なのでしょうが、


フランス語圏の映画ということで、ここに入れて見ます。






ストーリーは、単純だが現実的な時代背景。






昔は栄えた漁業の島も、今は高齢化と失業の問題を抱え、人も町に流れていく・・・








工場を誘致すれば、雇用が生まれ、そこを何とかすべく立ち上がる島民たち。






しかし、工場誘致には医者が必要とのこと。








そこに、島民が一致団結。




ある医者を1ヶ月この島にバカンスに住まわせ、


この期間に島を愛してもらうようにもって行く。






そして、工場誘致を!






と画策。










えっ!そこそんなに大事かなぁ???






とも思いますが、その作戦が見ているわれわれを幸せにしてくれる。












正直、見ていて感性を刺激されるような場面や、印象に残ってくる言葉もありません。


なんせ、言葉が聞き取れない。






聞きなれているフランス語とはぜんぜん違う感じ。












本当に、大笑いはないが、10分に一度の小笑いは


なんか、こんな島に生きるのもいいかもと思ってしまいます。








人間って やっぱり自分の住んでいるところが好きで、


そこに住む人に愛し、愛され、


その中に、自分の存在意義を感じるのでしょう。














時間に追われ、いらいらしていた自分に、


じっくりいけよ!




と教えてくれた映画でした。








最後の台詞。



「クリケットを覚える気は?」


「ないな」


「よし、契約成立だ!」




なんてところは、いかにも北米らしい、ヨーロッパではなかなかお目にかかれない


センスのような気がします。