今日も本のご紹介。

不登校家庭にも、不登校当事者にも

是非届けたいなと思える本だったので掲載します。

 

「ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。」

 

作者はフォトグラファー。

とても温かい愛情あふれる目線で、

でもしっかりと芯のある内容。

 

「変わらないこともないし

絶対のものもない」

世界はそういうふうにできている。

 

そんな書き出しで始まります。

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写真も時代とともに変わりゆく。

だからこそできることは

「今のベスト」を撮り続けること。

 

自分の価値観も

今がベストだとおもっている自分も

時が経てば考えは変わることもある。

だから「今」の自分のベストを選んで生きていく。

 

「失敗させる優しさ」

 

著者が人生相談を受けるようになってから

あまりに多くの人が

「やりたいことが見つからない」

と悩んでいると知る。

 

なぜそうなったか知りたくて

尋ねてみると

 

「親が全部決めていた」

人たちばかりだった。

 

小さなところから自分で選ぶ、が

できていない子どもは

自分で決断できない人に育つ。

 

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我が子に失敗させたくないがゆえの親心。

でも、それが子どもの成長を阻んでしまう。

それを、ある心理学者は

「優しい虐待」と呼んでいます。

 

「あなたのため」という

大きな親の権力を行使して

子どもが自分で選ぶ権利を奪っている。

 

見守ることって、

結構むずかしかったりする。

だって、転びそうになっていたら

ついつい助けたくなるのがオヤゴコロ。

 

でも、転んで血が出て痛いことも、

経験しなくちゃわからない。

 

その時親ができるのは

「痛かったね。」

「痛いの痛いの飛んでいけ〜!」

と、手当てをしてあげる

くらいなのかもしれません。

 

さて、本に戻ります。

 

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「学校は、理不尽さを学ぶ場所だ」

「子どものころ、学校は不思議に満ちていた。

例えば喧嘩したあと、

『はい、握手で仲直り』

という先生が不思議だった。

お互い納得していないのに、

握手くらいで関係が良くなるはずもない」

 

「どれだけクラス替えをしても必ずあるいじめ。

部活や集団生活のあれこれ。

言うことが矛盾していたり、

人間的に首を傾げてしまう先生たち。

学校には、ありとあらゆる不思議なことが詰まっていた。」

 

そんな著者は、学校に行きたくなかったけれど

行っていた。

だから、友人の一人が登校拒否になって

学校に来なくなった時

彼は著者にとって勇者だった。

今はその彼は編集者になっているそうだ。

 

 

だから、もし自分の息子が「学校に行きたくない」

と言い出したら

理不尽さを充分に味わった息子に

「好きな所に行けばいいよ。」

と言うつもりなのだ。

 

「適度な理不尽は予防接種だが

過度な理不尽は、

人を壊す毒になるから。」

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名言!

メタルのライブのように

激しく首を縦に振ってしまいました。

 

過度な理不尽で

心を壊している不登校の子どもが

どれだけいることでしょう。

どれだけ深く傷ついたか

学校は、先生は知らなかったりする。

 

他にもたくさん散りばめられていた

言葉をご紹介。

 

 

「孤独を恐れない人であってほしい。

友達は大切だが、孤独を怖がって

意味のない付き合いをして欲しくない。」

 

「学校に反発できるということは

意味なく周りに合わせない『自分のルール』

が生まれつつあると言うことだ。

これは親として

見守ってあげたいと思っている。」

 

「嫌な人から逃げる1番の方法は

自分に自信を持つことだと思う」

 

「自分の言葉で

相手に気持ちを伝える方法を

息子に知ってほしい。

黙っていても

わかりあえるなんて

ありえないと。」

 

「人の目を気にせず

自分を経験をしたほうがいい。

それがきっと 自信につながる。」

 

「子育ての最大の目的は

死なせず大人にすることだ。」

 

「幸せは自分で決めていいと

息子に伝えておきたい」

 

著者は、ガンを患っています。

死ぬかもしれない

 

だからこそ

人生で大切なことを

まだ幼い息子さんに伝えておきたい。

 

そんな想いがぎっしり詰まった

エッセイ集。

 

私たちは幸せになるために生まれてきた。

そして幸せの価値観は人それぞれ。

 

他人の価値観ではなく

 

自分の価値観で生きよう。

 

 

著者、幡野広志さんのnoteにも

本の紹介、そして本に書かれていた

価値観について書かれていたので

リンク貼ります。

https://note.mu/hatanohiroshi/n/n77602e9f617c

 

 

今までの読書のススメはこちら

https://ameblo.jp/cafetanpoposhonan/entry-12354920435.html