昨日はお店の休みを利用して、長野県上田市にある「まちなかキャンパスうえだ」にて開かれた、「itomaについて意見交換会」というのに参加してきました。
itomaとは
今回、参加してみようと思った理由は、一言で言ってしまうと気紛れなんですが、学生が主体になり起業することに少し興味がありました。あと主語を大きく話すのは良くないかもですが、長野市ではこういった活動(意見交換会しかも平日)を見たことがない、耳にしたことがない。以前からあったら良いのになぁと思っていたこともあり、どんな意見交換がされるのか気になり、平日に開催されてラッキーということで参加してみました。
少し前の話になりますが学生で起業というと、長野市でも長野県立大学の学生3人が古着屋「TRIANGLE」を、2019年にオープン。残念ながら、お店は今年の5月末に閉店してしまいましたが、取り扱う商品は地域の人々からの寄付(ドネーション)によるものということ、そして何より学生が主体となってお店を開くということで、地元の情報に疎い自分もSNS等でオープンの記事をいくつか目にして知っていました。
「itomaについて意見交換会」当日ですが、最初に現在itomaを作っている学生7人(人数多い!)の内、4人の自己紹介と意見交換会の流れについて説明がありました。
説明では、意見交換会は2つのグループに分かれて、それぞれのグループごとにテーマについて、ひとりひとり意見を好きなだけ付箋紙に書いてもらう形式でした。
因みにテーマは、
「こんな設備が欲しい」「こんな空間が欲しい」「こんな雰囲気がいい」「こんな値段なら使いたい」
という感じ。
一切撮影していない&メモ取っていないので、出ていた意見はうろ憶えですが、
「美味しい料理が食べられるお店」「ドリンクはアイス&ホット、200円ぐらいで」「パーテンションが欲しい」「休憩ルームが欲しい」「キッズのフォトブースが欲しい」「大声出しても良いお店」「飲食持込OK」「料理教室ができるお店」「学生と大人が交流できるお店」「ボードゲームが遊べる」等
立場的に何て書いたら良いか困り果てた結果、自分が書いた意見は「ロッカーが欲しい」「トイレは男女別」というウチがずっとずっと欲して止まない、でも叶わない願いを書きました。
因みに今回の意見交換会では、itomaを作るにあたっての事業計画やお金のことについては一切聞いていませんので、ここで参加者が言った意見は時間&予算内でできる or できないという話は一切問題としていません。
これがブレインストーミングってやつか!やつなのか?!個人的に色々と聞きたかった意見、貴重な意見も聞けて大変参考になりました。何となく自分がしたいと思っていたことが、参加者の意見にも出てきて、できるできないは別として「ですよねー、わかります」と納得する所も多かったです。
厳しい意見、指摘もあるのかな?と思って聞いていましたが、特に意見する方もおらず。個人的に気になる点や意見しようかなという点もありましたが、今回出た意見はまだ何も決定していない、どの意見を実際に採用するかは、これからitomaを作っていく学生たちが決めていくことなので、今後の動向を楽しみに見守ろうと思いました(起業が学生オンリーで行うのであればお節介でも嫌われ役になっても少しぐらいは言ったかもですが、地元の企業も協力している話なので余計な心配かと)。
とは言え、itomaを作ろうと思ったきっかけが、
「上田に、家以外で自由に作業したりテスト勉強できる場所ってあんまりなくない?」
という理念があるのであれば、「自由に作業したり」というのが、果たしてどこまでが良くてどこからダメなのか、そして「テスト勉強できる場所」という点では、今回出た意見のいくつかはテスト勉強の邪魔になりそうな内容もあったので、今後どのような話し合いが行われか気になります。
偉そうなこと言ってるかもですが、実際は「ひとりで起業した店」と「学生7人+地元の企業によるサポートありで起業する店」ではあれもこれもレベルが段違いで比べようもなく、自分の考えている心配などまったく微塵も心配いらない可能性大なわけで。
自分は起業する際、誰にも相談せず、そもそも相談できる友人が皆無でした。お店を利用してくれて、応援してくれる友人は全くといって良い程周りにいませんが(ひとりをのぞき)、お店を応援してくれる方々のおかげで、何とか首の皮一枚繋がった状態で今も続けられています。
けれどitomaは違うと思います。同じ志しを持つ学生7人とそれを応援してくれる地元の企業。ひとりではありません。大勢の仲間がいることは何物にも代え難い財産であり、力です。様々なことに挑戦したり、また困難を乗り越えていけると思います。
それにしても意見交換会で見た学生たちは、学業や就活等大変な中で、色々不安も多いだろうに、それでも夢に向かって歩き始めた姿は一様に凛々しくて、カッコ良くて、笑顔がとても眩しくて、それだけに直視出来なくて少ししんどかったですね。
モノトーンの無機質な空間にアルネ・ヤコブセンやイームズ、ル・コルビュジエのテーブルと椅子が並び、オーディオはバング&オルフセン、照明はハンス・アウネ・ヤコブソン、食器はイッタラ、壁にはアレックス・モールトンが飾られ、DJブースがあるというお店が私の理想で憧れでした。尚、ボードゲームの収納、遊び易さは全く考慮していません。
現実は天と地ほどの差、1mmもかすりもしないお店になってしまいましたが(笑)
あらためて若い学生さんが集まる意見交換会に、
おじさんも参加できる機会を与えて頂きありがとうございました。
学生たちの貴重な意見や想いを聞けて元気をもらえました。
人と接するのが苦手なので普段は余程のことがない限り出かけませんが、
行って良かったです。
学生たちが創るお店は、一体どんなお店になるんでしょうね。
どこまで自分たちの理想を形にできるのか楽しみです。
オープンしたら利用しに行きたいと思います。
「itomaについて意見交換会」は、11月9日(木)18-19にも開催されます。
興味ある方は参加してみてはいかがでしょうか。