ボランティアのケイコです。
北海道では気温が1桁台になる寒さ厳しい10月始め、こぼりから衝撃的な連絡が入りました。
生まれたばかりの生後5日目の赤ちゃん3匹が、母親のおっぱいを飲んでるところを引き離されて捨てられたという事件。
砂川のある会社の敷地には沢山の野良猫達が集まりそこでご飯をもらい生活しておりました。
その中で子猫が生まれたとの事で相談者さまから里親探しのご相談を受けた際、同日社長が別の赤ちゃん達3匹を捨ててしまったとの話しがあったそうです。
動物遺棄は犯罪です。
すぐに警察に連絡して、その赤ちゃん達を見つけるべく対応を依頼し、警察から社長の聞き取りや遺棄された子猫の場所が分かり次第すぐに保護に行けるよう夜遅くまで連絡を待っていましたが、警察からきた連絡は、社長の口からは子猫は捨ててない、敷地にいるとの事だったそうです。
連絡をくれた相談者さまからの信頼性のある内容から、社長がウソをついているのは明らかでした。
こぼりは警察に他の猫たちも保護する為、翌日会社の敷地で社長に面会するアポを依頼しました。
翌日の午後、そちらの会社へ私もこぼりと一緒に同行した所、たくさんから猫たちが餌場にいました。
こぼりは挨拶を済ますと、『赤ちゃんはどこに捨てたのか?』と社長に聞きました。
え、いきなり?と思いましたが、社長の目を見据えるこぼりの目は厳しいものでした。
社長は、『猫たちは可愛がっている、捨ててない』と話し、自分がどれだけ猫たちにご飯をあげて可愛がっているかを自慢げに話すばかり。
前日に警察を信用させられたので、たかをくくっていたのでしょう。
こぼりは追求を続けます。
その目は氷のように冷たく普段とは違い怖いくらいでした。
社長は『俺を逮捕出来るならやってみろ!』と逆ギレし激昂しなかなか認めません。
その間こぼりは感情を表す事もなく、淡々と話しをします。
長いやり取りが続きました。
そして最後にコボリは、『私たちは警察ではないからあんたを捕まえる事なんて出来ない、あんたが逮捕されようがされまいが、私たちにとって1番大事なのは猫の命。何とかそのコたちを救いたいだけ。本当に大切にしてきたなら捨てた場所を教えて。』と言うと、ついに社長から、『もう1日経ってんだから死んでるよ!』の発言が。
やはり子猫は捨てられておりました。
今いる野良猫だけでも大変なのに、これ以上増やさないためには仕方がないと、勝手な言動を繰り返し、なかなか遺棄した場所を教えたがらない社長にやっと捨てた事を認める発言を引き出せました!
こぼりは続けます。
『亡くなっている可能性が高いけど、今も寒さと母猫のおっぱいを待ってくるしんでるかもしれないから現場に案内して。亡くなっている事を確認出来るまで私は諦める事が出来ないしここを離れない。』
ついに社長が折れました。
社長の先導で、遺棄した現場へ到着。
生後5日の赤ちゃんは目も開いていませんし、へその緒もついていました。
2、3時間おきに母猫のお乳を飲み、くるまって保温されなければ生きて行けないのです。
寒さと飢え、母猫の温もりのない外の過酷な環境で、どれだけ鳴いてもその声は母猫には届かず、恐怖と哀しみ、苦しみの中で亡くなっていったのです。
やはり生きているはずはなかった…。
悲しい気持ちで胸が張り裂けそうでした。
しかし、こぼりは亡骸を私に託すと残りの2匹の捜索に向かってました。
しばらく探していると、私たちが草むらをガサガサ歩く音に、母猫が迎えにきたと思い懸命にここにいるよと知らせる赤ちゃんの鳴き声が遠くから聞こえて来たのです!
それは、1日半もの間、寒さや飢えに耐え残り最後の力を振り絞って出した、生きる最後のチャンスの為の力強い鳴き声でした。
私たち3人は必死に目をこらし、草をかき分け、踏まないよう細心の注意を払い、急いでさがしました。
そして見つけたのです、懸命に生きていた小さな小さな命を。
そのこは私に託され、包んで保温している間にこぼりと従業員さんは3匹目を見つけました。
3匹目のコは息がありましたが、呼吸も弱々しくかろうじてかすかな鳴き声をあげて生きてる事を伝えようとしてました。
すぐに温めて哺乳してあげる必要があり、保育ボランティア宅に早急に運びました。
3匹目の赤ちゃんは正直厳しいかもと思いましたし、ボランティアからもミルクを飲めない、今夜厳しいかもと連絡がありましたが、こぼりは1時間おきに少量の哺乳と常に湯たんぽの温度が下がらないよう管理を指示し、何とか翌日にはミルクも飲めるくらいには元気を取り戻しました。
実は赤ちゃんを保育ボランティアに託した後、もう一度その会社に戻り、従業員さんの助けを借りて母猫を見つけだし、何とかその日のうちに捕獲し、赤ちゃんのもとに届けました。
母猫も急にをおっぱいを飲んでいた赤ちゃんたちを引き剥がされ、必死に探していたと思います。
一緒にしてあげると、懸命に赤ちゃんたちを舐めてお世話していました。
赤ちゃんたちも、お母さんにピッタリとくっついて必死におっぱいを飲んでいました。
まだ生後数日しか経ってない赤ちゃんたち、この寒空の中、生きていたのは本当に奇跡です。
本当なら3匹すくすくと育ち元気に走り回る姿を見ることも出来たと思うと亡くなった1匹が不憫でなりません。
生きてるうちにはまたお母さんの温もりに触れる事は出来ませんでしたが、残りの2匹と一緒にお母さんのそばに置きました。
お母さんは、亡くなったコも愛おしく抱きしめていました。
また、今度生まれ変わったなら幸せな一生を送って欲しいと願うばかりです。
社長は河川敷の上の土手の道から、川っ原に向けて3匹バラバラに遠くに放り投げたそうです。
それは、確実に死なせるため。
3匹まとめて放り投げたら、お互い鳴き合って寄って行き、一緒に固まって保温しあい、何とか生きる事が出来るのです。
社長はそうさせないように、確実に殺す為に、広い河川敷の草むらに小さな赤ちゃんたちがお互いヨチヨチ歩いて兄弟を探し、温め合う事が出来ないように、遠くバラバラに放り投げたのです。
従業員によると、この社長は、何年にも渡り、会社敷地で餌やりをしている猫たちを避妊去勢もせず、赤ちゃんが生まれると捨てるという事を続けて来たそうです。
どれだけの命がこの人によって苦しめられ、殺されて来たのか。
滝川警察に捜査を依頼していますが、どこまで亡くなったコたちの苦しみに思いを馳せ、命に向き合い、真剣に捜査してくれるのかが、今後の日本の動物虐待や遺棄に対する未来に繋がっていくかと思います。
追伸
3匹目の生きていた赤ちゃんも、保護して母猫に再会し、必死の保育で持ち直し、母猫の温もりとお乳で満ち足りた時間を取り戻したのもつかの間、2週間くらいで突然死してしまいました。
母猫もその後白血病と分かり、入院治療をしております。
たった1匹残された2番目に発見された赤ちゃんは、違うママ猫のお乳ですくすと成長しております。
【医療費のご支援はこちらへお願いいたします】
北海道銀行 滝川支店
普通 0975468
サバイディ コボリマミ
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