※ 近々、RIC経営研究所サイトリニューアルに伴い、こちらのサイトをryotarotakao.comに統合する予定です。
このような記事を、ネットで見つけました。
この記事で特に面白かったのは、次の通り。
【雑誌マート・マート読者の興味深い点】
[1] オタクではなく普通の人がターゲット
[2] マートは人と人をつなぐコミュニケーションツールの最新情報と“場”を提供する雑誌
[3] 交流するためにお金を使う
今 回特に取り上げたいのは、3について。記事で取り上げられていたのは、したくないのにビーズ作りをしている主婦。この女性は、本当はビーズ作りには興味が ないのですが、コミュニティの一員になるためにビーズ作りを行なっています。この強制力があれば、支出は継続されるわけです。
彼 女にしてみれば、ビーズ作りへの支出は旦那が失業でもしない限り、止めないかと思います。だって、ビーズ作りをしなければ、これまで築き上げた人間関係が 崩れてしまうからです。会う機会が減れば、関係も薄くなることは必至。誘われることも少なくなります。そして、寂しさ溢れる自分1人が残ることになりま す。これを避けるために、彼女は、パートに働きに出てでも、ビーズ作りを続けることでしょう。
これに似た消費が、携帯 電話関連の消費。携帯がなければ、友人からのお誘いがなくなる可能性は大。だからこそ、特に無くても生活できるにもかかわらず、携帯電話を持つのです。さ らに、LINEで友人同士がつながれば、ガラケーではダメでスマホが必要になります。もちろん、そこにはスマホ通信費が発生します。
このような人間関係を維持する上で必須の支出だからこそ、携帯電話の通信費は増加こそすれ減少はしないのだと思います。支出に強制力をもたせる方法は、次のようになるでしょうか。
【支出に強制力を持たせる方法】
[1] 支出しなければ交友関係が維持できなくする
[2] 支出をやめればこれまで築き上げてきたものが無くなるようにする
支出する消費者からすると、このような支出を余儀なくさせる商品は避けて通りたいもの。逆に、企業からすれば、節約志向を回避する方法として、上記方法は活用できるのではないでしょうか。
☆ 今日のまとめ☆
ビーズ作りをいやいやするマート読者のように、支出に強制力を持たせれば、節約志向を回避できるのではないか。
そのためには、支出をやめれば交友関係が壊れたり、支出をやめればこれまで築き上げてきたものが無くなったりすればよい。
マーケティング・ビジネスのヒントに関するブログも書いています
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
もちろん、交友関係以上の価値を提供できなければ、SNSインフレ時代には売れませんよね。
長期間続けて価値が積み上がるものとは何でしょうか?
ブログなんてそれに当たりますね。
☆経営コンサルタント 石原明さんの言葉☆
「名簿は現金。」
(『気絶するほど儲かる絶対法則 売れるしかけと勝てるしくみの作り方』 より)
※ポッドキャストでいつもお世話になっています。この番組は本当に勉強になります。
※創業者・経営者・コンサルタントの心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。