昨日のWBS(ワールドビジネスサテライト) で は、女性による起業が特集されていました。創業を目指す私としては、大いに興味のある内容。試聴する前は、女性をターゲットにしたマーケティング支援など ソフトなサービスを予想していましたが、実際にはすべて実業。さらに若い。スゴイの一言です。もうひとつ言わせてもらえれば、負けられない。
紹介されていた女性起業家によるビジネスは、以下のとおり。
【WBSで特集されていた女性起業家によるビジネス】
[1] 新しいネクタイの開発・販売
[2] サプライズの演出・実現サービス
[3] 古着着物のレンタル・着付けサービス
1 つ目は、男性だけのファッションアイテムとされていたネクタイを、女性やクールビズでの利用を提案した新アパレル商品。女性創業者自ら、ネクタイの開発・ 試作まで行なっているから頭が下がります。メンズアパレルの会合にも参加するなど、郊外型スーツチェーンへの売り込みに力を入れているようでした。
2 つ目は、プロポーズ時などに行われがちなサプライズの代行サービス。ただ、さすが3万円ほどの高額なだけあり、素人が行うサプライズとは全く異なります。 LOVEの形の風船など、素人では手に入れられないアイテムのレンタルだけでなく、現場に行って直接設置するなど、かなり泥臭いサービスに思えました。
3つ目は、昔から着物に親しんできた女性が創業した、新しい着物サービス。単に着物のレンタルだけでなく、古着を活用することで価格を下げ、さらに着付けサービスも行なっています。
これら3つの事業を、一般化すると以下のようになります。
【女性起業家による事業まとめ】
[新ネクタイ]みんなが知っている商材を新しい利用法で提案・商品開発・販売
[サプライズ]みんな知っているコトの価値を引き上げた上で代行
[古着着物レンタル]みんなの知っている商材を新しい形で提供
すべてに共通するのは、
みんな知っている
と いうことです。つまり、どれもわかりやすいのです。ネクタイにしても、サプライズにしても、着物にしても、知らない人はほとんどいないでしょう。(サプラ イズはその言葉を知らなくても、「気付かれずに誕生日パーティーに呼ぶこと」と説明すれば、年配の方にもわかるはず。)
結局、この3つの事業が教えてくれるのは、
奇をてらうな
と いうことではないでしょうか。全く新規の商品を販売することは、内容を理解してもらうだけでも大きなコストが掛かります。そんなことを、創業間際の企業が する余裕はありません。大企業に任せればいいのです。創業者が行うのは、みんなが知っていることを今のニーズに合った形で提供すること。人気がない成熟し た商品なら、その原因を突き止め、その原因を無くなるように提供することです。改めて認識しました。
☆ 今日のまとめ☆
WBSの特集で取り上げられた新ネクタイの開発・販売、サプライズ演出代行サービス、古着着物のレンタル・着付けサービスの共通点は、みんなが知っている商材を新しい形で提供しているということ。
成熟した商材こそ、大企業が見逃したチャンスがあるのではないか。
マーケティング・ビジネスのヒントに関するブログも書いています
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
パソコンの使用が増えたからでしょうか。
最近届いた封筒の宛名を見て、びっくりしました。
いくらなんでも高校生のアルバイトが書くことはないかと思うのですが、その文字は高校生かそれより若い人の文字。
字って大切ですよね。
☆経営コンサルタント 石原明さんの言葉☆
「経営とは何かというと、自分の思ったとおりに儲けるということ。それは、自分の力で世の中を動かしたということであり、世の中と自分との戦いに勝ったということ。」
(『気絶するほど儲かる絶対法則 売れるしかけと勝てるしくみの作り方』 より)
※ポッドキャストでいつもお世話になっています。この番組は本当に勉強になります。
※創業者・経営者・コンサルタントの心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。