資生堂のワタシプラスに関する記事が、日経新聞に掲載されていました。
JR 国立駅から徒歩2分の「くにたち中薬局」(東京都国立市)。会員顧客の8割が60歳以上の専門店だが、資生堂が用意した簡易エステサービスの毎月の新規利 用客の3分の1以上を30~50代が占めるようになった。「今まで狙っても獲得できなかった」(同店)。きっかけは資生堂が4月に始めたインターネット通 販を含む美容情報サイト「ワタシプラス」だ。(2012年12月5日日経新聞朝刊より)
ワタシプラス と は、資生堂が始めたネットサービス。ワタシプラスを見ると、資生堂商品の商品情報を知ることができるようです。ワタシプラスで商品を知り、お店に来てもら うという作戦です。所謂、O2O(オンライン・ツー・オフライン)サービス。商品情報を知る手段としては、以前からチラシやフリーペーパーの広告など紙媒 体があります。記事によると、紙媒体よりもワタシプラスの方が、商品のリピート率が高いようです。ある薬局では、ワタシプラス会員のエステ体験後のリピー ト率が、9割に達しているようです。これは、チラシやフリーペーパーを見て来たお客さんでは考えられない数字とのこと。
そこで、集客力・リピート率に差を生む、ワタシプラスと紙媒体の違いを考えてみました。
【集客・リピートに差を生むワタシプラス・紙媒体の違い】
[ワタシプラス]検索すれば詳しい情報がすぐわかる、ネット上で相談できる=楽しい
[紙媒体(チラシやフリーペーパー)]詳しい情報はわからない、相談は集客後=面倒
上 記の結果、ワタシプラス会員は、来店後にさほど詳しい商品説明を必要としません。もしかしたら、疑問点を自分から質問するかもしれません。それだけ、能動 的なお客さんなのです。だから、記事にあるように、「店が薦めないのに半分以上が化粧品を買う」ということが起こるのでしょう。
一 方、紙媒体を見た見込み客は、詳しい商品情報を知らないために、来店後にお店から商品説明をする必要があります。ただ、その商品に興味があるかどうかはわ かりません。よって、売り込まれるのが嫌で、店員の接客を嫌がるかもしれません。ワタシプラス会員とは異なり、受動的なお客さんと言えます。お店は、薦め ないと売上につながらないので商品を提案しますが、それが売上につながるのはごく一部。ワタシプラスの事例との大きな違いが、わかるかと思います。
ま た、楽しさという点で、両者には大きな違いがあります。ワタシプラスは、ネットサービスゆえに、知りたい情報は検索すればわかります。チャットを通じて、 専門家との相談もできるようです。この双方向性が、楽しさを生み出します。この楽しさがあるゆえに、ネットサービスのワタシプラスは効果を発揮します。
一方、紙媒体は、文章を読むという手間が必ず発生します。この手間を面倒と感じる人も多いでしょう。だから、チラシやフリーペーパーの場合、読まずに捨てる人・スルー人がいるのです。この面倒さは、紙媒体の効果を著しく下げることになります。
ワタシプラスが、今後どの程度実店舗への集客に寄与するかはわかりません。ただ、その楽しさが、従来の紙媒体にはない効果を発揮することは間違いないと思います。
☆ 今日のまとめ☆
ワタシプラスが、従来の紙媒体以上に実店舗への集客効果を発揮しているのは、ネットサービスゆえの楽しさがあるから。
アメリカのビジネス最新事情メルマガ
今飲んでいるワインのこと知っていますか?
WSJメルマガからスピンアウトした英単語サイトです。
Twitterやっています
FaceBookはほぼ引退しました
Tumblrで年率5%運用するための情報を発信しています。
☆ 今日のこぼれ話☆
資生堂の株式も所有しています。
以前はかなりの株数を持っていましたが、株価の低迷が続いていたので、ほとんどを損切りしました。
配当利回りが魅力ですが、収益の回復が見えない以上、買い戻す気はありません。
☆サイゼリア創業者 正垣泰彦の言葉☆
「一度、何百項目も書き出した店には定期的に訪ねることも重要だ。2回目の視察からは、前回の訪問と違う部分だけを書きだせばいい。その微妙な変化こそ、大きなトレンドをつかむヒントがある。」
(『おいしいから売れるのではない 売れているから美味しい料理だ』 より)
※創業者・経営者・商売人の心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。
