ひさしぶりに仕事のひとりごとなんぞ。
なんとなくテレビをつけたらやっていたNHKの
プロフェッショナル[仕事の流儀] を見入ってしまいました。
番組を見ながらずっと考えていたことは自分たちの仕事がどれだけ
社会やみなさんの役に立っているのだろうかということでした。
卸という仕事は商品を自ら作り出すわけでもなく、
直接消費者の皆様と顔を合わせて販売をするわけでもないわけで、
どちらかといえば裏方の仕事です。
カフェレオを設立したときはだからこそどうすれば存在意義を出せるかということを
考え続けていました。
どうすれば自分の会社が役に立てる仕事をできるのか。
大手メーカーさんや大手のチェーン店さんなどからは
相手にしてもらえないような小さな資本力の会社が何をすればよいのか。
当時自身が役に立てる仕事というのはメーカーと小売店のアンマッチを
円滑に構築する作業でした。
メーカーさんや小売店さんも会社ごとに文化や思想があるわけで、
会社どうしの相性が悪ければ売れる商品も売れない。
売れる場所にもマッチした商品が並ばない。
欲しい商品があっても仕入れることができない。
結果、消費者の皆様に円滑に商品が届かない。
そういうことを僕たちが間に入ることによって円滑に流通させていこう。
メーカーさんと小売店さんの間に入ることによって僕たちがクッションになって
取引を成立させたり、商品企画や販売促進の意見を交換させる
役割を担うという強い意志を持っていたと思います。
それが結果的に問屋業になってしまったわけなのですが。
玩具や雑貨商品は成熟した市場がすでにありましたが、
テレビゲームやアニメのキャラクターグッズはまだ相手にされないような頃
でした。
もちろん利益は欲しかったし資金も必要でしたが、それよりも
扱っている商品が一つでも多くの店で扱ってもらえる。
店頭の入口に山積みしてもらえる。
小売店で販売しないようなイベント向けの商品を仕入れさせてもらって
地方の店舗に流通させることを実現させてみる。
そういうことの楽しさや喜びのほうが利益よりも上回っていたような気がします。
ニーズやウォンツを実現させることは重要ですが、それだけでは支持されません。
しかるべきタイミングで「よい商品」を導入しなければ支持は得られません。
「よい商品」という言葉が実に難しいものでして、
だからこそ日頃店頭を回っている僕たちが売り場の担当者の方々の
メーカーさんに言わない本音を引き出すことができて、
その本音を集約して勇気を持ってメーカーさんにぶつけて
商品開発に役立ててもらう。
そういう循環を心がければきっと「いい商品」ができる。
卸という裏方でもそういう役割を担えるのではないかと思うのです。
継続していくということは大変で大切なことですが、
自身の役割を見失ってしまうことは大変怖いことです。
時代が変わればライフスタイルも仕組みも変化しますが、
メーカーとカスタマーという構図は変わりません。
番組でも「目利きのプライド」という言葉が使われていましたが、
少なからず僕たちも業界の中のプロフェッショナルな訳で
だからこそ対価を得られることができます。
10年前に比べれば取り扱う商品アイテムも取引する店舗さんの数も飛躍的に
増えたわけで、だからこそ僕たちの「目利き」の質も精度が高くなっている
はずだと思うのですが、最近は日々の仕事に流されるような「やっつけ仕事」
になっているのではないかというジレンマと戦うことも増えているような
気もします。
そういう「愚痴」をふっと社内でこぼすと、「理想が高すぎる」と揶揄される
こともあるのですが...。
ただ「理想」は自分たちが評価をするものではなく、対外的に認められたかどうかで
決まるものだと思っています。
当社もよいスタッフたちに恵まれて皆努力してくれていますが、
やはり取引先の皆様に信頼して認めてもらえるような役割を担っているのか
改めて理念と手法を見直さなければならないような気もします。
メーカーさんや小売店さんの皆様から信頼される仕事は
最終的に消費者のみなさまに認めてもらう仕事につながるわけですから。
裏方でもプロとしての自己主張ができるような会社でいたい。
そんなことを番組を見た後に思ったりしました。