エスプレッソマシンを個人輸入される自宅バリスタの方にとって、マルゾッコ(La Marzocco)のGS3や、スレイヤー(Slayer) が究極のマシンだろうと思う。
自分はRocket社のR Nine One(R9 One)がそれだ。
プレッシャープロファイリングで、抽出をコントロールするマシン。
抽出用ボイラーとスチーム用ボイラが独立してあるダブルボイラー。抽出ボイラーはグループヘッドと一体となっていて、抽出湯温の安定を実現している。saturated group headと言うが、上手い日本語訳は、どうもまだ存在してない。
給水方法は、水道直結か内蔵タンク式が選べる。直結の場合は、お湯の温度調整が可能となる。
抽出プロファイルは、5つを記録する事ができる。例えば、浅煎りのアラビカのシングルオリジンのエスプレッソ抽出用、同じくドリップ抽出用、イタリアから輸入したエスプレッソ豆用、日本国内焙煎の真っ黒なエスプレッソ豆用、デカフェ豆用ってな感じで準備できる。
挑戦心が旺盛な日には、GS3やスレイヤーの様にパドルで手動調整してもいい。R9 Oneなら、気に入ったその手動抽出を記録させ、何度も再現する事が出来る。
ただ、興味だけで抽出プロファイルマシンを選んだら、痛い目に遭うと思う。
自分の好みのエスプレッソを確実に出す為に、豆の種類や焙煎からの日数、湿度に天気、バスケットのサイズと粉量と挽き目とblew ratioなどなどの変数に、どう対応したら良いのか自分の中にそれなりのロジックが無いと、普通にエスプレッソを落とす事も難しいかも知れない。
グラインダーだって、残渣が少ないシングルドースに対応した物でないと、ますます迷宮に入って行くことになると思う。
って事で、Decent DE1+と、その背後にいるエスプレッソオタクのコミュニティから得るものは、今の自分にとって非常に大きなものがある。
いつか、R9 Oneも欲しいなぁというお話しでした。