この日を結婚式の日に選んだ次女夫婦にとっては今日は3周年記念日。
それなのに娘はこの日に旦那様を置いて、私たちや他の友人たちと7人でカウアイ島へ出かけてしまっていいのでしょうか?
理解ある旦那様に感謝ですね。

1996年に初めてカウアイ島へ行って以来今年で23年。
最初のきっかけは電車の中で隣り合わせたキミエさんというアメリカから一時帰国中の女性との出会いでした。

私は建築中の北軽井沢の家の最後の打ち合わせで軽井沢へ向うところ、彼女は上田のお友達の家へ行くところでした。久しぶりの日本語が嬉しいのかいろいろ話しかけてくるうち、
「うちはシアトルの近くのとても景色のいい所にあるの。遊びにいらっしゃい。涼しい所だから今年の夏にでもどう?」と言うのです。
間もなく軽井沢へ引っ越して夏にはカフェを始めるので、と言うと

「だったら秋にカウアイ島へ来ない?夫婦二人だけで3週間いるから」

「え!?カウアイ島?前から行きたいと思っていたんです。ほんとにいいんですか?」

ということで、本当に11月にカウアイ島まで行ってしまいました。
キミエさんはご主人と空港まで迎えに来てくれて、あちこち案内してくれたり泊めてくださったり、すっかりお世話になりました。


そのコンドミニアムはLawai Beach Resort と言って南のポイプビーチやOld Koloa Townに近いカウアイ島での一等地にあり、目の前に太平洋が広がり、美しく手入れされた緑豊かな庭、甘い香りのプルメリアの花、ジャクジーにプール、広々とした居心地の良い部屋・・・全てがいっぺんで気に入ってしまいました。
又来たい!でもいつも居候では申し訳ない、と得意の直感即行動で、前後のことも考えずタイムシェアの契約をしてしまいました。

それからは毎年4月から10月まではカフェと畑で一日も休まず働いて、それが終わると11月にはカウアイ島へ行く、というのが年中行事になったのです。
キミエさん夫妻と予約を同じ時期にして一緒にドライブしたりショーを見に行ったりビーチでピクニックしたり楽しい時をすごしました。
ご自宅にも泊まりに行って一緒にラスベガスまで遊びに行ったこともあります。

何年も経つうちご主人が亡くなり、運転をしないキミエさんはカウアイ島へ来られなくなり、そのうち文通も途絶えてしまって今はどうなさっているかわかりません。まだ健在だとは思いますが、サンディエゴの娘さんの所にでも一緒にいるのではないかと思います。
お元気でおられることを祈っています。