シンクロ二シティーということを知ってからは意識がそちらの方向に向くせいかそのような出来事によく出会うようになりました。
父のお通夜のことやウイッキーとの出会いのあと、これぞシンクロだと思ったのが1995年の8月に久しぶりの北軽井沢を訪ねた時の出来事です。
久しぶりというのは、さかのぼること約30年の昔、まだ若かった私たち夫婦は東京の晴海にある狭い団地に住んでいたので庭のある家に強烈な憧れがありました。でも東京は土地代が高くその夢が叶いません。そこで安かった北軽井沢の別荘地200坪を買い、小さな山荘を作りました。東京オリンピックの年のことです。
それ以来夏休みの間は家族全員でずっとその山荘で過ごすのが何よりの楽しみとなりました。が、17年後離婚を境に私はそこへ行くことは出来なくなり、95年に友達の別荘を訪ねたのは奇しくもそれから17年後のことでした。
浅間山をはじめあたりの自然は昔のまま。車を降りたとたんに懐かしい森の香りに思わず涙が出そうになりました。
翌日友人が町に用事があると言うので助手席に座り外の景色を眺めていたら、「売り地」の張り紙が目に入りました。
いつもならすーっと通り過ぎて気がつかなかったでしょうに、その日は8月のお盆過ぎで道が少し渋滞していたのです。
値段を見て「これくらいで買えるなら私にも手が届きそう」となぜかそれまで考えたこともなかった思いが湧き上がりました。
なぜかその考えが次第に強くなり、友人の用事が済んだ後通りすがりの不動産さんの前で車を停めてもらいました。とりあえずどんな場所なのかだけ聞こうと思ったのです。
すると町からはかなり離れた別荘地外の所でしかも湿地だというのです。だから安いのね、と納得して立ち去ろうとすると不動産屋さんが「土地をお探しならこの辺りにもいくらもありますからご案内しますよ」と言います。
とても明るい感じの良い方だったので、ちょっと見るだけ見てみようということになって友人と何箇所か案内してもらいました。
別に土地探ししているわけでもないただの冷やかしですから、お礼を言って帰ろうとすると「あ、もう一箇所このすぐ近くのがあります」と言って連れて行ってくれたのが、かつてから私が大好きな旧軽井沢の三井の森によく似たからまつ林でした!
広さは150坪。値段を聞くとその時持っていた貯金と全く同額です。
何も考えず「ここ買います!」と言う言葉が口から飛び出しました。友人も不動産屋さんもびっくりです。
「ここに家を建てて住みます。カフェもやります」と口が勝手に動いていました。
母が亡くなれば兄弟も親戚もいない東京育ちの私が横浜にいる理由はもうありませんし、ほかにも理由があってどこかに引っ越したいと思っていたのは事実ですが、具体的には何も考えてはいませんでした。
その時の直観はまるで天から何かが落ちて来て串刺しになったように強烈で、今でもその一点の迷いもない感覚は忘れられません。
それ以後正しい直観はものすごいスピードで考えの入る余地もなく即決定、即行動という形で全てが同時に来る、ということを知りました。そしてそれで行動したことは全て正解であるということも。
(つづく)
父のお通夜のことやウイッキーとの出会いのあと、これぞシンクロだと思ったのが1995年の8月に久しぶりの北軽井沢を訪ねた時の出来事です。
久しぶりというのは、さかのぼること約30年の昔、まだ若かった私たち夫婦は東京の晴海にある狭い団地に住んでいたので庭のある家に強烈な憧れがありました。でも東京は土地代が高くその夢が叶いません。そこで安かった北軽井沢の別荘地200坪を買い、小さな山荘を作りました。東京オリンピックの年のことです。
それ以来夏休みの間は家族全員でずっとその山荘で過ごすのが何よりの楽しみとなりました。が、17年後離婚を境に私はそこへ行くことは出来なくなり、95年に友達の別荘を訪ねたのは奇しくもそれから17年後のことでした。
浅間山をはじめあたりの自然は昔のまま。車を降りたとたんに懐かしい森の香りに思わず涙が出そうになりました。
翌日友人が町に用事があると言うので助手席に座り外の景色を眺めていたら、「売り地」の張り紙が目に入りました。
いつもならすーっと通り過ぎて気がつかなかったでしょうに、その日は8月のお盆過ぎで道が少し渋滞していたのです。
値段を見て「これくらいで買えるなら私にも手が届きそう」となぜかそれまで考えたこともなかった思いが湧き上がりました。
なぜかその考えが次第に強くなり、友人の用事が済んだ後通りすがりの不動産さんの前で車を停めてもらいました。とりあえずどんな場所なのかだけ聞こうと思ったのです。
すると町からはかなり離れた別荘地外の所でしかも湿地だというのです。だから安いのね、と納得して立ち去ろうとすると不動産屋さんが「土地をお探しならこの辺りにもいくらもありますからご案内しますよ」と言います。
とても明るい感じの良い方だったので、ちょっと見るだけ見てみようということになって友人と何箇所か案内してもらいました。
別に土地探ししているわけでもないただの冷やかしですから、お礼を言って帰ろうとすると「あ、もう一箇所このすぐ近くのがあります」と言って連れて行ってくれたのが、かつてから私が大好きな旧軽井沢の三井の森によく似たからまつ林でした!
広さは150坪。値段を聞くとその時持っていた貯金と全く同額です。
何も考えず「ここ買います!」と言う言葉が口から飛び出しました。友人も不動産屋さんもびっくりです。
「ここに家を建てて住みます。カフェもやります」と口が勝手に動いていました。
母が亡くなれば兄弟も親戚もいない東京育ちの私が横浜にいる理由はもうありませんし、ほかにも理由があってどこかに引っ越したいと思っていたのは事実ですが、具体的には何も考えてはいませんでした。
その時の直観はまるで天から何かが落ちて来て串刺しになったように強烈で、今でもその一点の迷いもない感覚は忘れられません。
それ以後正しい直観はものすごいスピードで考えの入る余地もなく即決定、即行動という形で全てが同時に来る、ということを知りました。そしてそれで行動したことは全て正解であるということも。
(つづく)