この本は4巻に分かれていてそれぞれに副題がつけられています。
(1)天界の低地から
(2)天界の高地から
(3)天界の政庁
(4)天界の大軍

著者はイギリス国教会の牧師G・V・オーエン氏。
敬虔なクリスチャンであるオーエン氏は毎晩仕事を終えると日記をつける習慣が
あったそうですが、いつものようにペンを走らせていると、ある晩突然、4年前に
亡くなった母親からの通信が来てペンがそれを自動的に書き取ったことから動転
します。
その通信は毎日続きますが、彼はそれを受け入れられず困惑します。
彼が自動書記通信というものが実際にあることを認めるのに10年、その内容の
真実性を得心するのに15年かかったそうです。

先ず最初に亡くなった母親からの第一報から始まり、やがてそれが少しレベルの
高い霊に交替するのですが、結局は彼の守護霊を中心とした38名から成る
霊団から送られたものとわかります。
内容は天地創造の謎から宇宙の霊的構成、キリスト降誕の秘密など千古の謎を
次々と明かし、キリストを説いてしかもキリストを超え、人類普遍の真理を
余すところなく解き明かしています。

オーエン氏はその内容を真実と認め勇気を以って公表しますが、その内容が
伝統的キリスト教を否定するものであったために国教会の長老から弾圧を受け
撤回を迫られます。
しかし彼はその確信ゆえに断固として拒否し、ついに辞職して余生を
スピリチュアリズムの普及一筋に捧げました。

この本は「シルバーバーチの霊訓」「モーゼの霊訓」と並ぶ英国が生んだ
三大霊訓の一つとして100年経った今も真実の光を放ち続けています。