ヘミシンクを初めて体験したのは今から10年以上前のことだったと思います。
はっきりと年月を記憶していないのですが、場所は品川にある2LDKくらいの
マンションでした。
大体のことは事前に読んだ坂本さんの本でわかってはいましたが、幽体離脱も
臨死体験もしたことがない私は好奇心と共に多少のドキドキ感もありました。

女性は私ともう一人だけ。男性は5,6人いらしたように思います。
それぞれ別々の部屋に人数分のマットが敷かれ、そこに持参した枕とアイマスク
をして仰向けに寝ました。上にタオルケットのようなものをかけたと思います。
ヘッドホンを付け、そこから流れる声に誘導されながらいちばん最初の段階
フォーカス10に入ります。
これは「身体は眠っているけれど意識は覚醒している」という状態。
たしかに身体からがくっと力が抜けてリラックスしたのを感じました。
でも自分が今どこにいて、どんな状態かははっきりわかっています。
隣りにもう一人の女性が寝ていることも。
身体は動かず、気のせいか自分の寝息のようなものも聞こえていました。

第一段階はそこまで。多分時間は30分くらいだったと思います。
男性たちも隣りの部屋から出て来て、みなで居間の床に輪になって座り、坂本さん
のリードでシェアリングをしました。一人ずつどんな感じだったか自分の体験を
話すのです。これは毎回終わるたびに行なわれます。

そして少し休憩した後(各自持参した昼食をしたように思います)次の段階
フォーカス12を体験しました。これは先ずフォーカス10に入った後、意識を
もっと拡大するのです。その時に誰かのことを思ったり場所を思い浮かべると
すっと意識がその場に行くと聞いていました。

(つづく)