水曜日はアイリーンが健在な時は午前中1時間だけ私たちと会う時間を取って
くれたので、パークの瞑想室に集まりました。私たちの質問にはユーモアを
まじえて何でも答えてくれました。遠くで見ると品のよい優しそうな老婦人
ですが、近くに寄るととても意志の強い、凛とした雰囲気の女性でした。
この日のLove in Actionは全員で農作業をする日で、季節によって作業の内容は
変ります。私は自分でもその頃畑仕事をしていたので、いつもカラーンガーデン
での作業を選んでいました。
どこの部門も同じですが、最初に皆で輪になって目を閉じて手を繋ぎ、その時の
リーダーが短い言葉を言った後、みんなの気分を尋ねます。
ハイテンションで張り切っている人もいれば、寝不足で眠い、何だかだるい、
今日は気分が優れないので部屋へ戻りたいなんていう人もいますが全て自由。
ほんとに帰ってしまう人がいても誰も責めたりしません。
私はこの畑でいくつもの衝撃を受けました。ほんとにお砂場の砂だけのような
土地に沢山の野菜や花が立派に育っているのです。肥料はコンポストトイレ
(いわゆる汲み取り式)と落ち葉や草を発行させた有機肥料。
そして使っているものは全て自然素材のものだけ。普通なら長いビニールに
等間隔で穴の空いたマルチを畑に敷いて、その穴にタネを蒔いたり苗を植えたり
するのですが、マルチ代わりにわらが分厚く敷かれて雑草と乾燥を防いでいます。
支柱や使われているひももプラスティックではなく木の枝や竹、そして麻ひもでした。
苗を植える時もみんなで手を繋ぎ、苗に向かって語りかけてから植えます。
スコップや鍬などは使った後丁寧に泥を落とし、きれいに拭いてから「ありがとう」
と声をかけてからしまうなど、すべてに愛がこもった行動に、これこそがまさに
Love in Action(愛を行動で表す)なのだと感動しました。
「明日又使うのだから」と使い終わった道具をそのまま畑に置いて帰ったりしていた
自分を大いに恥じたことでした。
畑の担当だったドロシーが本の中に「えんどう豆のささやきが聞こえた」と書いて
いますが、それは私にも実感があります。ささやき声は聞こえませんが、私が
畑へ行くと野菜たちが大喜びするのがわかるのです。
ですからよく話しかけていました。「ずい分のびたねえ」とか「美味しそうに
なったから採らせてね」とか。
うっかり見過ごして大きくなってしまったインゲンが「なぜ私がいちばんきれいな
時に採ってくれなかったの?こんなに太っちゃったじゃないの!」とむくれている
時もありました。「ごめん、ごめん。あなたが隠れているからよ」なんて返事したり。
こんな時がこの上なく幸福な時間でした。
「足音が畑を育てる」という言葉がありますが、まめに通うことを意味するのでしょう。
言われなくても恋人にでも会いに行くようにいそいそと朝に夕に出かけて行って
いました。
さて、ランチの後はグループタイム。基本的にグループのみんなで何をするかを
決めるので内容はいろいろ。その時のグループで違います。財団のお手伝いを
することもあるようです。
そして夕食の後、毎週水曜日の夜にユニバーサルホールで行なわれるセイクレッド
ダンスの会に参加します。会場いっぱいの世界中から来ている老若男女が手をつなぎ
リーダーの動きに合わせて輪になって踊るのは本当に楽しく、知らない人たちと
心と心が通い合っている実感を味わいます。心がゆさぶられ、いつの間にか涙が
出て来ることもあり、今この輪の中にいることの喜びと幸せを感じられる時間です。
5日目(木曜日)
午前と夜はいつも通りで、午後はフリータイム。
フォレスの町へ出かける人、マッサージを受けに行く人、マリオン・リーさんの
フラワーエッセンスのセッションを受ける人、ビーチへ散歩に行く人などさまざま
です。
(つづく)
くれたので、パークの瞑想室に集まりました。私たちの質問にはユーモアを
まじえて何でも答えてくれました。遠くで見ると品のよい優しそうな老婦人
ですが、近くに寄るととても意志の強い、凛とした雰囲気の女性でした。
この日のLove in Actionは全員で農作業をする日で、季節によって作業の内容は
変ります。私は自分でもその頃畑仕事をしていたので、いつもカラーンガーデン
での作業を選んでいました。
どこの部門も同じですが、最初に皆で輪になって目を閉じて手を繋ぎ、その時の
リーダーが短い言葉を言った後、みんなの気分を尋ねます。
ハイテンションで張り切っている人もいれば、寝不足で眠い、何だかだるい、
今日は気分が優れないので部屋へ戻りたいなんていう人もいますが全て自由。
ほんとに帰ってしまう人がいても誰も責めたりしません。
私はこの畑でいくつもの衝撃を受けました。ほんとにお砂場の砂だけのような
土地に沢山の野菜や花が立派に育っているのです。肥料はコンポストトイレ
(いわゆる汲み取り式)と落ち葉や草を発行させた有機肥料。
そして使っているものは全て自然素材のものだけ。普通なら長いビニールに
等間隔で穴の空いたマルチを畑に敷いて、その穴にタネを蒔いたり苗を植えたり
するのですが、マルチ代わりにわらが分厚く敷かれて雑草と乾燥を防いでいます。
支柱や使われているひももプラスティックではなく木の枝や竹、そして麻ひもでした。
苗を植える時もみんなで手を繋ぎ、苗に向かって語りかけてから植えます。
スコップや鍬などは使った後丁寧に泥を落とし、きれいに拭いてから「ありがとう」
と声をかけてからしまうなど、すべてに愛がこもった行動に、これこそがまさに
Love in Action(愛を行動で表す)なのだと感動しました。
「明日又使うのだから」と使い終わった道具をそのまま畑に置いて帰ったりしていた
自分を大いに恥じたことでした。
畑の担当だったドロシーが本の中に「えんどう豆のささやきが聞こえた」と書いて
いますが、それは私にも実感があります。ささやき声は聞こえませんが、私が
畑へ行くと野菜たちが大喜びするのがわかるのです。
ですからよく話しかけていました。「ずい分のびたねえ」とか「美味しそうに
なったから採らせてね」とか。
うっかり見過ごして大きくなってしまったインゲンが「なぜ私がいちばんきれいな
時に採ってくれなかったの?こんなに太っちゃったじゃないの!」とむくれている
時もありました。「ごめん、ごめん。あなたが隠れているからよ」なんて返事したり。
こんな時がこの上なく幸福な時間でした。
「足音が畑を育てる」という言葉がありますが、まめに通うことを意味するのでしょう。
言われなくても恋人にでも会いに行くようにいそいそと朝に夕に出かけて行って
いました。
さて、ランチの後はグループタイム。基本的にグループのみんなで何をするかを
決めるので内容はいろいろ。その時のグループで違います。財団のお手伝いを
することもあるようです。
そして夕食の後、毎週水曜日の夜にユニバーサルホールで行なわれるセイクレッド
ダンスの会に参加します。会場いっぱいの世界中から来ている老若男女が手をつなぎ
リーダーの動きに合わせて輪になって踊るのは本当に楽しく、知らない人たちと
心と心が通い合っている実感を味わいます。心がゆさぶられ、いつの間にか涙が
出て来ることもあり、今この輪の中にいることの喜びと幸せを感じられる時間です。
5日目(木曜日)
午前と夜はいつも通りで、午後はフリータイム。
フォレスの町へ出かける人、マッサージを受けに行く人、マリオン・リーさんの
フラワーエッセンスのセッションを受ける人、ビーチへ散歩に行く人などさまざま
です。
(つづく)