みなさまこんにちは❤❤❤

 

おげんきでおすごしですか。

 

ところで先日の朝霧 裕&奥野裕介ふたたびおうちコンサート(これね↓)

 

 

これの中で

 

だっこ

「本が発売になったのですけど、、、、

わたしが書いたんじゃないんですけど、、、

モデルさんをしたんですけど

えーと、、、

これはyoutubeなので言っていいのか??(-▽ー)

YouTubeが言った瞬間バーンと消える???」

 

奥野殿

「いや消えないでしょ、

えー、だっこさんが、大変な格好で、その本に出ているようです、

服を着てない。

しかも撮影当時その大胆な写真がそのまんまFBに上がってきまして大変でした!」

 

 

話しておりました本、本、本。

 

本の告知でございます(・v・)

 

わたくし、車いすのヌードモデルさんなのです。

 

すでに岩波書店から発売のエッセイ、

「バリアフリーのその先へー車いすの3,11」の巻末ページに

小さい版の写真は1枚掲載をされておりまして

その小さい版のほうで

わたくしの裸を見てもどんと来いという免疫力のあるかたはですね

別にびっくりしないかたも多いかと存じますが

 

大きい版で

バーンと写真とことばの問いかけの本についになりまして

 

わたし本人も

衝撃、、、という二文字に収まり切れないような

1頁ごとにばっ!!!とこちらへ向けて

頁の中から瞬発的に強風が吹いてくるような

衝撃波を受ける写真を残して頂くことができました。

 

それで、この本は、わたしだけの写真集ではなくって

 

書家で美術家の桐生眞輔さんというアーティストのかたが企画し撮影し書いた

『文身』(ぶんしん)という題名の本。

 

社会全体から見たら

無名の小さな個人

 

その ひとりずつの心の機微。

一度のまばたきや

ひとつの呼吸のつらなりが

 

時を追って

 

複数の他者の心をどのように揺り動かすか

社会の心にどんな影響を及ぼすか

 

そんな、今までに他の人では見たことのない

この上なく優しい心を込めて書かれた

人間の研究の本です。

 

本の中では

複数人の

『文身』

という同名のアートプロジェクトに参加した個人が

被写体として

それぞれの願いや祈り、生きてきた背景などを

メールやことばの一節として語っています。

 

詩のような  今目の前にいて

会話をしているような

 

自らの信ずるところの神仏や

自分自身のいのちに捧げる

祝福の祝詞のような

 

(うん、祝詞が一番近いかな、読んでいて、感覚として)

 

そんな言霊と、

文身(ぶんしん)のある、それぞれの身体やまなざしの写真です。

 

身体 や まなざし ではなくて

 

身体 の まなざし でしょうか。

 

赤々舎という出版社から出ています。

 

文身とはいれずみのことです。

 

東日本大震災のあと、

 

それ以前には 私生活で苦労も多かったわたしですが

 

「ここから、再起だ。

生き抜こう。」

と決め

 

わたしは左胸の心臓の上に

言に皇で「こえ」読む一文字を文身して

生きています。

 

歌ったり書いたりお話をすることで生きてきたから、

『社会に響く声になる。』という、誓いとして。

 

魂が背骨の真ん中へんからブレないように。

 

『文身』とは、個人の持つ、祈り、誓い、願いを

一文字に表わして身に刻んで

その願いに対して

自分自身がどう生きて

どう変化して

どんな問いを内包して

どう答えて

生きていくのかなあ という

自己の観察それ自体を参加した個々人が日常の中でアートに昇華していく芸術作品

 

そこには

『人間個人の夢』

がたしかに含まれている

 

被写体にとっては

写真を撮っていただいたから

ハイ終わり とはならない

むしろそこが始り

 

身が死しても光が残る

 

その 光を可視化するための芸術だと

 

わたしはそう理解して

 

文身の1頁として身を晒すことでますますに己の人生を(写真に励まされつつ)楽しんでおりますd(・v・)b

 

これは本に対してでなくて

著者の桐生博士ご本人に対してですが

 

この人以上に もうなんて言えばいいんでしょうか

 

執念とも呼べるほどの愛で

やると決めたら何年も何十年もかかっても絶対に成し遂げる人

 

こんな 今 だれもが ネットだけを見て

だれのことも

知ったようなつもりになれる現代で

 

これほどまでに生で人間を

自らの目と心とで進んでよく見ようとする人

 

人間を見ていたいという気持ちを

絶対に棄てない人に

 

わたくしは後にも先にも会ったことがありません。

 

人間を見ていたいというか

人類を見ていたいという願いを心に持っている人 というか。

 

端的に言えば

「博士、かっこいい!」

が本の感想です。

 

今、コロナ禍で

障害の有無を問わず

多くの芸術家やミュージシャンがお仕事を得にくくて大きな不安を抱える時世でもあり

 

それから

殊、コロナに関しては

マイノリティーが医療を受ける権利からあとまわしにされるのではないか?と

海外の 医療ひっ迫時の事例もありとても心配に思ったり

 

つい最近、政治家のかたが

「(コロナで医療がひっ迫したら)高齢者の命の選別するほうがいい」と言ってしまったのをニュースで知って

障害当事者のひとりとしては

心が芯から凍えるような気持ちになったり

 

人間の価値とはいったいいつだれがどうやって決めていて

それは「正しい」のか?

 

そこに差別や優劣が

 

本来なら絶対にあってはならないそれらが

 

生まれやすい今のこの危うい日々に対してどのように

わたしたちのひとりずつは

存在を 声を

 

わたしたちはここに存在しているのだ

 

精一杯生きているのだということを

 

表し示せばいいのか

 

身体に声と彫り入れたように

 

社会にも私自身を刻みたい。

 

今 一番 出ることが必要な時。

 

今こそが 出るべき時という タイミングに

 

この本が出版されたこと。

 

神さまのお計らいのようにも感じ

 

とてもうれしいです。

 

その、「コロナ禍でハイリスク患者が医療からあとまわしになるのでは?」と

障害当事者同士で潜在的な不安を

身近な友人達と口にしはじめたときに

 

なぜか 強く 文身の写真の中の自分を思って

 

「この写真を撮っていただいて残ったことは本当によかったな。

 

声の小さい 普段から身体の弱いようなわたしたちでも

ここに生きたい

生きているのだという強い意志表示として

 

身を晒すことが

今ここにできることはほんとうにうれしい」

 

思ったし

 

今も思っています。

 

そんなこんなで、写真とことばを掲載いただいた本が出ました。

 

Amazonなどでの発売日 7月20日より。

(FBでつながっていらっしゃるかたには先行発売のこと。)

桐生眞輔著『文身』(赤々舎刊 4000円+税)

※表紙はわたしではなく、別のかたです。

 

 

ぜひ多くの方の、お手に取っていただければうれしいです。

 

今日もみんなが無事で元気でいてくださいますように。