みなさまへ☆

 

お元気でおすごしでいらっしゃいますか。

先日、11日の金曜日は、長野県大町市

大町南小学校へ講演に行ってきました。

 

 

お聴きくださったのは、

大町南小学校3年生から6年生までの児童のみなさんと、

PTAのみなさん、チラシやブログなどを見て足をお運びくださった
町のみなさん。

 

「バリアフリーってなぁに?ー筋委縮症の当事者が語るー」

と題して、

 

わたしの介助さんとのひとり暮らしの様子や、

音楽活動のこと、

電車やバス、リフトタクシーなどに乗り、出かけるときの様子

 

どんな助けがあれば、より出かけやすいよ という具体例などをお話ししました。

 

車いす=動けなくてたいへんそう と まだまだ思われてしまいがちですが

 

階段には、スロープやエレベーターがあれば

 

また、なくっても、幾人かの大人の支えがあれば

 

生活には 介助者がいれば

 

ひとりの自力だけでは

身体的には動けなくても

 

じゅうぶんに

 

やりたいことを具現化することができます。

 

それに、障害をもつ人にとって暮らしやすい社会は

 

ベビーカーを押すお母さんやお父さん

 

妊婦さん

 

高齢のかたなどにも

 

きっと 生きやすい社会のはず。

 

車いすだからとか

 

身体的に自分と違うからって

 

「あいつ障害者だから

あいつのこといじめようぜ。

あいつのこと、仲間外れにしようぜ。」

っていう世界でいつまでもいつまでも生きているより人より

 

「別に障害なんか関係ないじゃん

できないことは

どうすればできるか

みんなで考えればいいじゃんか!」

ひとりひとりがじゃんじゃん新しいアイデアを出せる社会に

生きている人のほうが

かっこいい。

 

人は違って当たり前。

 

だって

みんな全員おなじかおの

 

わたしたちは ロボットじゃないから。

 

「バリアフリー」とは

 

わたしたちの発想から生まれてくる

新しい知恵を分かち合うこと

 

それによって

よりだれもが自由に生きやすくなる社会のこと。

 

そんなテーマで

お話をさせていただきました。

 

おとなも

 

こどもも

 

自由に元気にのびのびと

 

あれる社会に生きていたいと思うし

 

ある日突然

だれかが何かに困ったら

迷わず

「助けて!」と言える

その声を聞いたら

「困ったときはお互いさまよー!」と言える

社会がいいな。

 

よくね 「バリアフリーな社会」や「人権教育」というと

「弱い立場の人に優しくすること」とか

「障害をもつ人に優しく接しましょう」

と 特に大人のひとが 言いがちだけど

 

相手が障害者でも健常者でも

人に優しくするのはそもそもが当たり前のことだとわたしは思うし

 

(だってわざと意地悪に接するよりか、できれば優しいほうがいいじゃん。)

 

社会的に弱い立場には

 

だれもが なり得る。

 

生きることに困難や不自由を生じた時

障害者とか健常者とか

身体的な区別をとわずにだれでもが

 

遠慮なくひとの手のサポートを受けたり

社会支援を受けられる

社会に発展してほしいし

 

そのことにほんの少しでも貢献できるように

わたしもまだまだ張り切る。

 

金曜日、台風に備えて

日帰り弾丸旅で帰って来たのだけど

(うちのほうも雨風ともにこわかった、埼玉県さいたま市。)

 

台風被害がひどくて

これからは

「障害」や「弱者」という定義も

 

体が不自由かどうかに加えて

歩けるひとであっても

「今、生きることに困難があるひと」

というふうに

 

意味が変わってくるのではないかと思う。

 

ひとりでできないことは

みんなでやればいいから

 

助け合いを遠慮しない

社会制度の保証を遠慮しない

 

障害や病気を負った人

災害に遭った人

事故に遭った人

さまざまな重なる要因で

困窮に陥ってしまった人

 

だれもひとりも排除されない

 

個人の声が 蔑ろにされない社会をつくる

ひとりでありたい、わたしも。

 

講演を聞いたり

ブログを読んでくれたりする人にも

 

アイデアを出し合う

仲間でいてほしい。

 

大町のみなさま 大町南小学校のみなさま

大町市教育委員会のみなさま

 

ほんとうにお世話になり、ありがとうございました!!!!

 

だいすきな大町、また行きます。

 

5年生のみなさま、感想文、ほんとうに全員から

いただきまして(;v;)

ほんとうにありがとうございました!!

 

また会いにゆきます!

 

最後になりますが、長野県、埼玉県の他、

ほんとうに全国の広範囲にわたる台風19号の凄まじい被害のことを

日々の報道から知っています。

犠牲になられたかたへ心よりご冥福をお祈りいたしますとともに

被害に遭われました方々の一日も早い生活の復旧を

心より、お祈り申し上げます。

 

朝霧 裕エッセイ4冊目。amazon<社会福祉の本>ランキング1位

「バリアフリーのその先へー車いすの3,11」(岩波書店)

車いすで帰宅難民になってしまった東日本大震災の体験、

介助者との一人暮らしに踏み出してから起きた虐待の体験と再起。

「自分を生きる。」すべての人に届きますように。