皆様へ
お元気でおすごしですか。
わたくしはもう、毎日が、↓ゆめコン↓一色よー(>▽<)
最終回 彩の国 ゆめコンサート(ただいま最終回に向け準備中!)
だがしかし!
引きこもっていたら先方が会いにきてくださいました、
去る17日、
こころのバリアフリーをめざすコミニュティーサイト
Co-Co Life女子部
http://www.co-co.ne.jp/
の記者の皆さんとカメラマンさんが、
「だっこさんの車いすの一人暮らしの様子を見せてください」と
取材にきてくださいました。
で、ごめん、「撮影の撮影」の写真を、撮り忘れました!
記者のお二人とカメラさん、いっしょにお写真撮ればよかったですね!(>v<)
Co-Co Lifeは、特に障害をもつ女性の活躍を、暮らし、仕事、ファッション、レジャー、恋愛など
多岐に渡り特集しているフリーペーパーで、「既存メディアで、他に似たものがない」という点ですごいなあと思っていました。
実はすっごく昔(10代の頃!)、たぶん取り組みとして日本初だったのではないかと思われる、「WE'LL」というバリアフリー情報誌で
ライターをやっていたことがあるわたし。(当時はまだ本名での活動でした。)
当時は自分が主に取材する側でしたが、その時にも、一人暮らしの1年目か2年目で取材を受けていて
今この年齢になって、エッセイや音楽活動で朝霧 裕として、全国たくさんの方に知っていただけるようになり、
「一人暮らしも17年目になりました。」
と言えた。まだまだ先があるにせよ ある種
「たどり着いた。」
というか、一人暮らしの2年目くらいでWE'LLの雑誌に載っていたころの自分が、
目指していたような、「自分になれたんだな」という、感慨深いものがありました。
「ひとり暮らしに初挑戦の女の子」としてではなく、
「ああ、あの、車いすで、歌を歌っている人でしょう?!」
と、言われるようになった自分で紙面に登場できて、そのことは、とてもうれしい。
このごろ、頓に、色々な節目において、
この歩みを、なんらかの、たとえば自分のご先祖様であったり、
亡くなったおじいちゃんおばあちゃんとか、先に同じ障害で亡くなった友達であったり、
チームだっこ@あの世支部の皆さんが 見守ってくださっているんだろうな という守護を心の底で感じます。
自分も、生きようとして生きてきたし、
でも、介助さんや友達にも、守られてきたなあ、というか、守り合ってというか、
支え合って、成長し合ってきたんだなあ、と、思います。
よくしゃべるので(?)障害が軽く見られがちなわたしですが、
わたしの障害はウエルドニッヒ・ホフマン症という先天性の難病で、
全身の筋肉が発育せず、じょじょに弱くなる進行性のもの。
わたしが生まれた当時には、
当事者の80%は、3歳まで生きられないとも言われていました。
(現代は、医療の進歩が違うから、違うかもです。)
「生きている」のではなく、「生き残っている」ありがたい命。
いろいろなメディアを見ていて、やはりスポットライトの当たりやすい場所に
「自分から出ていける人」というのは、まだまだ、電車、バス、タクシーに乗る、
自分で車を運転する等の、「移動」に介助が要らず、
トイレが自力でできて、
障害を持っている当事者の中でも、「自力で動ける」可動域が広い方が圧倒的多数であるという印象があります。
でも、わたしの住む、ここさいたま市には、特に人工呼吸器ユーザーのかたなど、
わたしよりさらに障害の重い当事者のかたにも、一人暮らしをしていらっしゃる方が多くおり、
介助さんに、自力ではできないことのサポートを得て
暮らすことは(介助は職業として認められているものだからね)
ズルや甘えではない、
障害者だから一生涯、施設から(出たいと望んでも)出られない、
「障害者だから買い物へ行けない
障害者だからお風呂に入れない
ガマンに、ガマン、、、」という生活を強いられているなら、それはもう、自らの命を自ら虐待していることとなんら変わらないのだ
わたしたちは
住みたい街に住み
愛したい人を愛し
やりたいことはやって
「障害者だから」という理由において
自由を制限されなくていい
選択肢を奪われなくていいのよ
ということを 健常者であり味方になってくれる方々とともに
一対になって伝えたい という想いがあります。
毎日のトイレ、着替え、お風呂、夜間の寝返り、外出介助などに長時間の介助を要するわたしが
メディアに出てそのままの姿を見せることで、
親元を離れての、一人暮らしであったり、歌や楽器演奏などのなにか活動であったり、
「だっこさんでもできるんだから、わたしだって、望めばできる!」と
思ってくれる人の、脚立になれればいいなと思っています。
(一人暮らしには「親」という壁や、人により「施設の職員さん」という壁や、
家を探すときにめぐり当たる場合がある「偏見の極めて強い大家さん」という壁や、
いろいろと、登る壁があるだろうから。)
ところでわたしは楽譜の読み書きができませんが(・v・)!!
「だっこさんはライブ歌を歌う人だから、何か楽譜を見ているような写真だと雰囲気がいいよねえ」
ということになり
色々と信じられないほどにいい写真が取れています(-▽ー)
記者さんも、お一人は杖ユーザーで、炎天下の中を電車・バスでお越しくださり、
「その立ち動く姿こそが、バリアフリーへの啓もうだなあ、、、、」と
人の姿を見て、あらためて感動しました。
あらゆる障害当事者の方が、世の中から疎外されたり、隠されるような暮らし方ではなく、
地域社会のどんな場所にも、「いて当たり前」になり、望めば活躍できる、
そんな時代のために、わたしも、こうして書くことや歌うことは、
マイペースですが重ねていこうと思いました。
まーしかし まだまだ 暑いです(・v・)
どうぞみなさま ほんとに 体に気を付けて ご無理しすぎず おすごしくださいませ。
記者さんたちとの写真を撮り忘れてしまいましたので、歌っている顔の写真を貼っておく(・v・)♡
★朝霧 裕ホームページ★
朝霧裕エッセイ4冊目。
Amazon「社会福祉」部門ランキング1位!
「バリアフリーのその先へ!ー車いすの3.11」(岩波書店)
バリアフリーのその先へ!――車いすの3・11 (シリーズ ここで生きる)
2,052円
Amazon |