みなさまこんにちは。
お元気でいらっしゃいますか。

きのうは 最終回 彩の国ゆめコンサートでマリンバを演奏してくださる、
高瀬陽子さんの録音日でした。


陽ちゃんは2014年、第8回目の彩の国 ゆめコンサートをお友達と見に来てくれて、
最後の物販ロビーのところで、
わたしに車いすでかけよってきて話しかけてくれたんです。
「ほんとにほんとにほんとに素敵でした、
こういう舞台に、わたしも出たいです!!」。

それが、今のご縁へとつながりました。

「障害の有無や世代を一切問わず、だれもが活躍できるコンサート」
それを本当にやりたかったわたしや実行委員会は、

「これは、ゆめコンの目指すところにぴったりの、素敵な人がきてくれたね!」
と 2年後、2016年、第9回開催時に、

「本当にやりますか?マリンバ(・v・)!」と
あらためてお誘い、
彩の国さいたま芸術劇場 小ホールに立って(座って?(-▽ー))いただきました。

 



きのうは、最終回記念CDの音源の1曲に、マリンバを入れていただくべく録音作業。

(録音その他もろもろぜんぶは、コンサート当日はスペシャルゲストソロステージの

奥野裕介殿にお世話になっております♡)


実は、第9回のゆめコンから、

この2年のうちに、陽ちゃんは、
障害当事者の方々が、一般企業とほぼ同程度、どうしてもできないところに健常者のかたの
フォローアップを得ながら働く「就労支援A型事業所」という働く場所で、就労に挑戦。

本当に本当にがんばっていましたが、
一方で、体力をそちらのお仕事に使い切ってしまい、
マリンバを弾く時間がなかなか自分の思う理想のように取れないとジレンマを抱えてもいました。

でも、昔なら、

「音楽か就職かどっちか一本にしろ」とか わたしの親くらいの世代では

言われてしまうような時代がありましたが、


今は一般企業に勤めながら、余暇は音楽活動に充てる人、
その余暇活動が、副業的に徐々にお仕事になるかたもいます。

障害の有無にかかわらず、
本を書いたり、絵を描いたり、商品開発をしたり、、、と、
ひとり何役も違うジャンルの仕事をマルチに生み出すような人もいます。

また、余暇活動がお仕事になるかならぬかの前に

「やりたいことに、やりたいように、挑戦したぞ。」

と 自分自身に対して言える毎日を過ごしている人だけが
人前に出て、姿を見せて、話したり、歌ったり演奏したときに、
『説得力』をもって、
はじめて、人をひきつけます。

今年1月、
「ゆめコンにまた出てもらえませんか」
と言ったとき
「ほんとうにわたしなんかでいいんですか」
と 何度も何度も言ってくれた陽ちゃん。

でも、ゆめコンは、
「全予算を使って
誰もが名前を知っているトッププロをステージに呼びたい、
それができるのがスゴイんだ」
という趣旨・目的のコンサートではない。

さまざまな身体
個々人に合った働き方や ライフスタイルの新しいモデルになるような

「わたしの場合は、こういうふうな働き方や
表現活動をしているよ」

と 堂々と 自分の毎日を楽しんで生きている人間個人に出てほしい。

そうイメージしたとき、
個々出演者の方々、特に陽ちゃんが奮闘しながら 昼間のお仕事と
ゆめコンのマリンバを両立してやっている姿は
ゆめコンに、とてもぴったり。

「陽ちゃんは、マイペースで演奏活動を続けていたら、

車いすのニュー・スター。

新しいロールモデルになりえる人だな」と思いました。
 

それにね、
陽ちゃんって 
場をなごませる何かを絶対に持ってる(・v・)

演奏技術もさることながら
お人柄からにじみ出る
「あのコがただいるだけで、現場がなんかなごむし楽しくなっちゃうんだよね」と 誰もに言わせる 
<場の空気を変える力>を持ってるの。

これって、すごい、すごい才能です。



むしろ「それさえあれば!!」っていう最高のものを持ってる。
(だれでも、そういったものが、ない人なんかいないけど)

当日も、陽ちゃんだけがもつ、妖精っぽいお茶目な雰囲気
そして優しい美しい音は
きっと伝わる。

みんなに聴いていただけるように、わたしも頑張ります。

ゆめコンは、障害をもつ当事者の仲間がほんとにたくさん、CDの制作者、運営スタッフ、
出演者、それぞれのセクションに毎年いるけど

体調面など
「むりしないでー むりしないでー 倒れないで― 風邪ひかないでー もしむりをして具合が悪くなったらどうするのー」
って 言われるのも まあ それもいち愛だと思えば ありがたいんだけどね

でも
障害者だからそればっかりを言われちゃう、
(たとえば、家族全員に言われちゃうとか
介助さん全員に言われちゃうとか)
っていうよりは

やっぱり
「やりたいことはどんどんやれー♡♡♡」
って 言われるほうが、うれしいよね。

(だって、休みたいときは、自分の口で
「休みたーい!」って、言うもんね?(・v・)大人だもんね。)

やりたいことや能力を、それができるようにいっしょにやってくれたり、
「できると、ただ、信じてくれる仲間」がいることが
一番にうれしい。

この日々が 当日 コンサート本番の 歌と音に全部乗り切りますように
と 祈りながら進む日々です。

ああ、みんなに会いたいです。

 

出演情報

■ふれあい福祉基金チャリティー 
最終回 彩の国ゆめコンサート■

日時:2018年9月8日(土) 
開場17:30 開演18:00 終演20:00
場所;彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
会場住所 〒338-8506 さいたま市中央区上峰3-15-1

出演 
朝霧 裕(うた)
奥野裕介(ゲスト ギター弾き語りソロ)
大関麻子(ピアノ)
杉本亮平(パーカッション)
高瀬陽子(マリンバ)
ソウマヒカリ(フルート)
居相毅(ブルースハープ)
三好祐司(写真スライド) 
辻友紀子(絵画スライド プログラム表紙絵)

舞台監督 奥野裕介
舞台監督補佐 鈴木裕一郎

手話通訳 埼玉県聴覚障害者情報センター

チケット1900円(前売り 全席自由 298席
車いす席は完売致しました)
障害をお持ちの方の介助者1名無料 未就学児無料

ご予約・お問い合わせ 
090-9324-4661(大野)
メール yuhasagiri@gmail.com(朝霧・大野)
 

後援 埼玉県/埼玉県教育委員会/さいたま市
株式会社テレビ埼玉/株式会社ユーネット
主催 彩の国ゆめコンサート実行委員会
コンサートホームページ https://yumecon.jimdo.com/
※本コンサートの純利益は、経費を除く全額を、
ふれあい福祉基金(さいたま市)へのチャリティーと致します。

 

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